くいだおれ太郎が帰ってくる!道頓堀の新ランドマーク、3月26日開業へ

 大阪ミナミを代表する繁華街・道頓堀のランドマークとして3月26日にリニューアル開業予定の「中座くいだおれビル」PRが佳境に入ってきた。インバウンド客がディナー・タイムに飲み食いしながら楽しめる6階の 「よしもと道頓堀シアター」が演目を発表し、チケット前売りを開始。シンボルのくいだおれ太郎人形も再び1階入り口定位置に戻るのを前に、大阪の玄関口・JR大阪駅前のKITTE大阪2階にある@JPカフェで無料撮影会に登場。かつて道頓堀の食堂ビルの動く看板として道行く人々に愛想を振りまいていた人形の当時が分かる写真展も開催されムードを盛り上げた。

吉本興業が初めて道頓堀に進出する「よしもと道頓堀シアター」のイメージ図

 「よしもと道頓堀シアター」は長年、吉本興業が悲願だった道頓堀初の常設館。同社にとって全国13館目の直営劇場だが、道頓堀はかつてのライバル・松竹芸能をはじめとする松竹系大小劇場がひしめいていた地。これまで貸し館を使い公演する事はあっても、プロデュースを含めすべて同社のタレントと社員で仕切るのは初めて。4月に開幕する大阪・関西万博も意識したインバウンド公演の対応型拠点を担い、レストランシアターとしての機能も備わった。

「よしもと道頓堀シアター」公演概要を説明する吉本芸人

 概要説明ではオープン初日となる3月26日夜公演で「Yoshimoto Comedy Night OWARAI OSAKA」に、英語とノンバーバルでコントを演じるシャルロットをはじめ、同月30、31日の両日、日韓共同ライブ「MANDAN Assemble K-漫才 in Osaka」を主催する「平成ノブシコブシ」吉村崇や、トーク不要のジャグリングで間一髪な曲芸技を持ち味とするもりやすバンバンビガロが妙技の一端を披露。開業翌日27日には芸人と一緒に酒を飲みながら食事メニューを楽しめる公演「よしもと道頓堀シアターOPENING PARTY ~どんな劇場にする? みんなで飲みながら考えよう!~」も開かれる。出演者は「万博も近い。日本・大阪のお笑い芸を世界の皆さんに見て頂きたい」と自信をのぞかせた。

「中座くいだおれビル」は道頓堀側の巨大くいだおれ太郎人形が目印
懐かしい写真が並ぶ「くいだおれ太郎ヒストリー展」のパネル

 @JPカフェの1カ月前イベントは、くいだおれ太郎人形が出張サービスし無料で2ショット撮影に応じたのをはじめ、戦後の復興期に映画やお芝居、寄席と和洋中華のさまざまなグルメで人気を呼んだ道頓堀周辺の貴重な写真の数々を食堂ビル「くいだおれ」を中心に展示。くいだおれ太郎をモチーフにしたグッズやファッションアイテムも即売し前景気をあおった。


(畑山 博史)