あべのハルカス総菜売場が初の大改装 本日開業、16店新規参入

全国初・百貨店初ブランド集結

 あべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)はウイング館地下2階の総菜売場の約6割をリニューアルし、29日にグランドオープンした。

 今回のリニューアルは2014年のあべのハルカス全面開業以来初となる大規模改装となり、近年需要が高まっているバリエーション豊かな新しいスタイルの「デリ惣菜」を中心に、全国初、百貨店初登場ブランドや、地元阿倍野の名店など、計16店舗が新たに加わり全66店舗になる。その中でも売上が好調な洋食を強化しているのが特徴。

 多彩な食の選択肢を揃えることで、訪れるたびに「今日はどれにしよう」と心が弾むような、日常の選ぶ楽しさを提案したいという。多様化するライフスタイルに寄り添い、「百の感動=価値をお届けする『百〝価〟店』としての新たな食の体験を届けられたら」と担当者は説明していた。

 オープン前に行われたメディア向けの説明会でのフロア。

 はるまき専門店の「lamp」では、15種類のはるまきと6種類の生春巻きを取り扱っていて、種類によってはるまきの皮に米粉を使用して、パリパリ感を演出している。

 具材には、ゆで卵やアスパラ、黒毛和牛のすき焼きなどユニークなものが多い。試食すると町中華の春巻きのイメージとはかなり違っていて、和食に近い感覚だった。春巻き2本が入った弁当もおすすめ。

 「錦水館まめたぬき」は、広島県宮島にある旅館が展開するアナゴ飯を販売している。アナゴを煮てバーナーで炙って提供するため、いつまでも味が落ちないという。広島名産の牡蠣と合わせたコンビ弁当や、アナゴを1尾、2尾、または3尾で選べるアナゴ弁当がある。

 ミシュランガイドでビブグルマンに連続して選ばれている「大阪あべののたこつぼ」では、ミニお好み焼きを取り揃えている。

 ちょうど手に持ってかぶりつくのに手頃なサイズになっていて、ランチや小腹を満たすのに丁度よく、外出先や公園などで専用の袋を使って片手で持って食べられるように計算されている。

 ゴロゴロ野菜の筑前煮やきんぴらごぼう玉などお好み焼きとペアリングするにはかなり意外なものが入っていて、健康を意識しているのが伝わってくる。

 タイ料理「チャンロイ」では、国産の素材とタイから輸入した香辛料を使って、タイ人シェフが料理したタイの家庭料理を提供している。骨付きカリカリ豚は薄くスライスして食べるが、細かく切って焼飯などにも使える便利な食材でもある。香辛料は使用しているが日本人が苦手に感じるようなものは感じられず、食べやすい味付け。

 「ワンハンドBENTO by ほっかほっか亭」は、大阪万博会場で22万食を販売し、その後も人気が落ちることのなかったワンハンド弁当を販売する店舗を出店。
 白身魚をタラに変更した海苔弁やゴボウの天ぷらを加えた和牛、新作の海老フライなど5種類をラインナップ。試食した海苔弁はおいしさをアップ、包のデザインもこだわった。

 海苔弁は1割ほど価格が上がったが、和牛は万博会場内での価格からはグッと下がって手が出しやすい価格帯に設定されている。

 ワンハンド弁当に新しく加わったシリーズが、「ヘルシーワンハンドBENTO 生春巻き」。生春巻きは新商品で色味も鮮やかでエスニックロールやサラダロール、クレープロールなど食べてみたくなる具材が詰まっている。

 ワンハンド弁当のお供に登場したのはシュウマイと中華ちまき。店内にせいろを置き、熱々の蒸した状態で提供する。ワンハンドBENTOだけでは食べ足りないという人にはおすすめ。

 「メルカートピッコロデリ」は鳥取県からの初出店で、県内で増えすぎたため駆除された鹿肉を使ったハンバーグで勝負をかけているという。試食したが臭みもなく食べやすい。ビジエだといわれなければわからない程。関西人にどの程度受け入れられるのか楽しみ。

 「カンナムデリ」は、韓国のキムチやキンパ、チャプチェ、それらを詰め合わせたお得な弁当などを販売。どれを食べても韓国の味を堪能できる本物。全体的に辛さは控え目だったので辛いものが苦手な人でも大丈夫。

 「ハーベスデリ」は、ボリュームタップリの弁当を取り揃えている。中でもプリプリで身がたっぷりの至福のエビチリと大きな切り身がドンと入っている至福のあじのフライはおすすめ。見た目のボリュームだけでなく味も本格的でご飯が進むこと間違いなし。

 「デリカキッチン」は、「彩膳ことのは」と「どんぶり専門飯彩堂」を展開。

 「彩膳ことのは」はヘルシーな食材を使用した弁当を提供。一押しは、「かしわめしおむすび弁当」。親鶏を九州産の醤油で甘く漬け込んでまろやかな味を出している。なかなかクセになりそうな味だった。

 「どんぶり専門飯彩堂」は、系列のマグロ料理専門店から仕入れて作ったまぐろ豪快丼を提供。開店以降は海鮮系の丼を多数取り揃える予定だという。まぐろ海鮮丼は重さが約500グラムもあり、持つとずっしり重さが伝わってくるほど。持った感触では食べ応えありそう。

 「551HORAI」は、以前の店舗からスペースを拡張し、飲食スペースの増席とキッチンスペースの拡充を計った。これまで購入の列が絶えず、来店客を待たせる時間が長くなっていたので、今回スペースを拡大して待ち時間を減らそうとしている。どこに行っても同店は人気で長蛇の列ができるのは避けられないが、拡張の効果はいかに。

 「芋菓子匠嶋屋」は、親子3代続く阿倍野の芋屋。初代が焼き芋屋を始めたところからスタートし、世の中が変わっても業態を変えることなく、商売人の工夫で生き残ってきたという。サツマイモを使った大学イモ「阿倍野ポテト」が主力商品で過去から変わらない味を守っている。

 「阿倍野ポテト」は小腹が空いた時やがっつり食べたいとき、土産用など用途によってサイズの違うパックを用意しているが、その重さが164、255、328、500グラムと、キリの悪い数字になっている。その理由はパックの販売価格を500、700、900円と先に設定し、それに見合う量を計算したらこの数字になったとのこと。この裏には、昔、阿倍野エリアには団子屋や焼き芋屋などがたくさんいたため、団子一本と阿倍野ポテト1本の値段を比べられないようにするため、1本単位では計算しにくいようにしたそうだ。

 また催事では販売していたが、店舗での販売は初めて、というのが「100日ポテト」。閑散期の100日だけ販売していたからこの名前になったそうだが、人気になったので今では1年を通して販売している人気商品。開店から10日間だけは青のりをかけた特別バージョンを販売する。

 「かつぱんとあげもん広岡揚店」は、揚げ物専門店がハルカス出店に合わせてかつぱんを開発して、勝負するという。11種類のコロッケと9種類の揚げ物を挟んだかつぱんを取り揃えている。

 同じ具材でも衣を変えて揚げているので、コロッケとかつぱんでは味や食感が違う。「こんかつ」という洒落たネーミングのコロッケや、ゆで卵がたっぷり入ったカレー味の「玉子コロッケ」などバラエティ豊富に取り揃えている。

 「ハルチカBARセカサケ」は、限られた飲食店などでしか流通していない銘柄の日本酒を取り扱う。一部ワインも含むが、百貨店や酒屋では目にかかれない特別な銘柄の日本酒をグラス1杯から味わえるのが売り。

 ほかの百貨店でも同様のバーを展開しており、そちらでもここでしか味わえないお酒があるということで人気を得ているので、あべのハルカスでも人気が出ること間違いなし。9階の催事会場で行われた日本酒のイベントでもバー出店し大人気だったという。

 改装してリニューアルしたフロアでは、店内のキッチンスペースを全て9階に移動させ、通路からの各店舗への見通しをよくし、来店客が回遊しやすくしている。キッチンで隔てられていた空間を広く、みやすくすることで各店舗の集客力や人気による相乗効果が狙える作りになった。合わせてこれまでの60代以上が主だった利用者をオフィスワーカーや観光客、地元の人たちにも広げていけるような幅広く魅力的な店舗を集めている。営業時間は午前10時~午後8時。

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