上方落語協会所属の噺家手作りでファン感謝イベントを繰り広げる「第33回彦八まつり」(5月16、17日)の概要会見がまつり当日会場となる大阪・生國魂神社で行われ、元お笑いタレントで実行委員長の月亭方正(58)が現在も所属する吉本興業の人脈を生かし「ボクらしい、ボクしかできないことを」と抱負を語った。

彦八まつりは、上方落語の開祖と言われる米沢彦八が同神社で辻噺しを行い人気を呼んだ故事を顕彰する形で1991年からスタート。毎年9月上旬に実施し一門ごとの出店や物販をはじめ、寄席や音楽演奏などを行ってきた。コロナ禍での中止を挟んで再開された3年前から、猛暑対策で5月開催へと変更された。

方正は88年に漫才コンビ「GSX(ガスペケ)」でデビュー、コンビ解散後はピン芸人・山崎邦正として活動。2008年に月亭八方に弟子入りし現在の名前をもらい、噺家歴としては18年目の中堅。「昨年始めに仁智会長から〝来年の彦八まつりの実行委員長をやらないか?〟と電話を頂いた。いったんお返事を保留したが、妻から〝やった方がいい。こんな機会はない〟と背中を押されお受けした」と経過を説明。
「自分しかできない事は何か?」と考えた末、タレント時代に築いた吉本お笑い人脈のフル活用を思い立った。毎年人気落語家が出演してチケットが取りにくい有料「奉納落語会」に、ゲストとして落語部門でメッセンジャー・あいはら、NON STYLE・石田、ドーナツピーナツ・ピーナツ、新喜劇・すっちー座長、浪曲部門で同・間寛平GMが登場。方正は「落語好きはもちろんだが、落語に興味がない人にもぜひ来て頂きたい」とPR。

気になる出演料は通常ならかなり高額になりそうだが、方正によると「ボクが〝わずかしかお払いできませんが…〟と恐る恐る話すと、皆さん〝そんなん、頂かんでもエェですよ〟と全員が出演OKしてくれた」と感激の面持ち。
他に野外ステージではイケメン若手落語家カルテット「ぴーひゃら」(健枝郎、源太、喬路、柳正)が組織され、アイドル並みに歌や踊りで盛り上げ。本部テントでのグッズ販売はまつりオリジナルのTシャツやてぬぐいだけでなく、人気のSOU・SOU2本指ソックスのオリジナル「足袋下」販売で豪華賞品が当たる富くじがもらえるなど工夫をこらした内容。

方正は「ボクは40歳で初めて八方師匠の落語を聞き、魂が救われた思いで、ようやく人生のやるべきことが見つかった。上方落語界に何か恩返しをしたかった所でこういう機会を頂いた。どなたにも楽しい彦八まつりにしたい」と着々と準備を進めている。
(畑山博史)
