「海洋堂ホビーランド」門真で4年半の歴史に幕 最終日にファンが別れ惜しむ

 京阪門真市駅前のイズミヤショッピングセンター門真3階で展開していた「海洋堂ホビーランド」が4年半の契約を満了し11月末で閉館。最終日には海洋堂の創設者・宮脇修館長(今年2月、96歳で死去)のフィギュアなどが飾られた会場で、長男の宮脇センム(修一・海洋堂高知社長)(68)や造形師らが集まってトークショーを開き、思い出話しを展開。閉館時間の午後6時になると、同館内の壁に記念のメッセージやサイン、イラストなどを思い思いに描いて拍手で来場者を送り出した。

ズラリと並んだフィギュアの写真を撮る来場者

 同ホビー館には特撮ヒーローやロボット、アニメキャラや恐竜の実物大フィギュア頭部など約1万点を展示。海洋堂フィギュア展示のミュージアムやホビー館は、滋賀県長浜市の観光スポット「黒壁スクエア」と大阪城内「ミライザ」、さらに修館長の出身地・高知県四万十町にもあり、門真の展示品の一部も移設される予定。門真には修館長が1964年に守口市で初めて開業したプラモデル店の当時の内装を再現したブースやセンムのマニアックなコレクション展示もあり、熱心なファンの聖地として人気を集めていた。

来場者を驚かせる実物大の恐竜フィギュア

 センムは「父はミュージアムなどの展示施設作りが大好きだったが、僕は単なるモノ作りオタク。好きな方々が集まることができるサロン的な場所があれば十分です」と笑顔。今後は内容充実など各施設監修を行いながら、「地味な作業をコツコツやるのが本当は一番好き」と淡々とした表情。

閉館の時刻まで残ったファン(左側)を拍手で送り出す宮脇センムらスタッフ

  門真での展示は終了したが、フィギュア販売などは12月28日まで行われる。

 (畑山 博史)

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