若手演歌歌手としては異例 朝花美穂が新歌舞伎座単独公演へ

 プロデビュー8年目で演歌歌手としてはまだ若手の朝花美穂(27)が〝一流歌手の聖地〟とされる大阪・新歌舞伎座で3月8日に単独初公演を行う事になり、業界で驚きの声が上がっている。サブタイトルは「昭和百年、歌と芝居で紡ぐ日本名曲史」と題し、バックバンドや俳優と共に1人で20曲を10回近い衣装替えを交え歌い踊る趣向。朝花は「コロナ禍明けから全国を回ってきた歌芝居をあの大舞台でご披露できるのは感激」と張り切っている。

新曲のリズム演歌で舞い踊る朝花

 朝花は2016年に故郷の鳥取県で開かれた「NHKのど自慢」でチャンピオン。スカウトされ翌年上京。18年5月「なみだ峠」でプロデビューと一見順調に見えるが、所属事務所の活動停止などで2度の移籍と将来不安も付きまとった。「そんな時に五木ひろし先輩がご自分の公演舞台に呼んで下さったりと多くの先輩やスタッフに支えて頂いた。私は幼いころから大衆演劇が大好き。新歌舞伎座では、私が全国で独りで演じてきた戦後80年の歌を踊りやお芝居と共に振り返る歌芝居を楽しんで頂きます」と説明。

新歌舞伎座公演のポスター

 これまでのオリジナル曲はバリバリの演歌中心だったが、1月新譜「こころの花道」は着物でステップを踏んで舞うリズム演歌で新境地を開いた。カップリング「桜縁歌」は昨年7月の故郷・米子市での公演で自身が作詞・作曲して披露したオリジナル。歌手を目指して上京し、ホームシックを感じながら成長した道のりを周囲や家族への感謝と共に描いた。「本名の中村美穂で作者名が出て感激。仕上げて頂いた作家の先生方に感謝です」と照れた。

普段着でくつろぐ朝花

 新歌舞伎座には特別な思いがある。「3年前の五木先輩の舞台で初めて立ちました。楽屋も趣があり、舞台は広く深く。花道やせり上がりもすてき。何より客席が3階まであり圧倒されます。応援して下さる皆さんにぜひご覧頂いて、これまでの恩返しがしたいです」と呼び掛けている。

朝花美穂の新作「こころの花道」のCDジャケット

(畑山 博史)

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