女唄得意なヒカルと渋いムード歌謡を操るヤマトの男性デュオ「はやぶさ」が1月度「大阪発流行歌ライブ」に出演。スナックママ(ヒカル)と常連客(ヤマト)の掛け合いが楽しい新曲「ときめきはチャチャチャ〜スナックはやぶさへようこそ〜」で、場内をさながら〝はやぶさ小劇場〟にしてしまう熱演でファンを喜ばせた。

舞台はママが独りで切り盛りする『スナックはやぶさ』。女装してママに成り切ったヒカルに年下の若いサラリーマンになったヤマトがさまざまな相談に乗ってもらいながら寂しさをまぎらわす。そのうち、ママの方が次第に彼の事を気になりだして…というほのかな恋の物語。一緒に踊りながら言葉を歌とセリフで交える2人はなかなかの芸達者で、見る者を一瞬で庶民的な酒席へと誘う。

2月から結成15周年の節目年がスタート。はやぶさは、ソロを目指す男性若手歌手3人が集まり2012年にトリオでデビュー。18年に現在のデュオとなり、5年前に演歌・歌謡曲が強い日本クラウンへ移籍。それぞれの個性を生かし大滝ひかると駿河ヤマトのソロ名義でもCDを出し活動の幅を広げている。
この日のステージでも通常のデュオでまず2曲歌い、続いてソロで1曲ずつ。ヤマト歌唱中にヒカルが大急ぎで着替えて『スナックはやぶさ』を開店し、2人で演じてラストへ。にぎやかな演出好きな大阪のファンを喜ばせた。ヒカルは「年末に出たばかりの新曲なので一般のお客様の反応がとっても気になる。このライブはいろいろな歌手の方と共演でき、ボクたちを生で初めて見る方もいる。今日は大阪を意識してママの衣装もちょっと派手めにしたんですが、皆さん笑顔で喜んで頂けて手応え感じました」と笑顔に。

15周年記念『オリジナルベスト2026』が2月18日に出る。デビュー曲から現在までの足跡14曲に、先輩歌手・山川豊が書き下ろした新曲「港町のおんな」を加えた全15曲を収録。この曲は函館、横浜、神戸、長崎と日本列島縦断の4つの港町が舞台で4番まである演歌のムード歌謡。ヤマトが「2人の持ち味が最も出せる曲」と張り切る。

新曲CDのタイプBでは所属の長良プロで長く氷川きよしの司会を務めた西寄ひがしを加えた3人で新曲「戸締りトリオ」をラップ調で披露している。ヒカルは「西寄さん、めちゃラッパー。これが歌手デビューなんですけどうまいんです。ボクらはラップ初めてですけどノリ良くやれました」と話す。ヤマトも続ける。「チャチャチャやラップも最初は恥ずかしかったけど、やってみて楽しかった。ボクら2人はそれぞれの個性があって、はやぶさという第3のキャラクターがある。そしてさまざまな新しい事を積み重ねて、またバリエーションが増えてファンが喜んでくれる」と分析。
若手男性演歌全盛の時代に、2人のオンリーワンな存在が際立ってきた。
(畑山 博史)
