今年デビュー45周年を迎えNHK紅白出場歴もある演歌歌手、原田悠里がシングル60作目の新曲「運試し」のキャンペーンPRで大阪入り。

3年連続してヒットメーカー・水森英夫の作曲作品。北島三郎の弟子で「木曽路の女」など数々のヒット曲がある原田は数多くの著名な作詞家、作曲家と仕事をしてきた。水森は氷川きよし、山内惠介の育ての親で自身もシンガー・ソングライター、ラジオDJも務める才能豊かな人だが2023年の「中山道」が意外にも原田と初の手合わせ。曲はヒットし、翌年「春待酒」、そして今回の「運試し」へと続く。原田は「三部作じゃないんです。北島事務所に残った者が全員独立するタイミングで水森先生が私に曲をプレゼントして下さり、私の新しい面を引き出して下さったんです。そして一歩、また一歩。今回の新曲は桁外れの人生応援歌。私のキャラを変えるような作品です」と力を込める。

出だしから「♪どうせ一度は あの世とやらに…」と刺激的な歌詞。最後は力強く「行け行け それ行け どんと行け!」と直球で人生へのエールを送る。「余りにも硬派過ぎて、最初は引きました。先生と何度も話し、レッスンし思いが伝わりました。覚悟ができたんです」と表情が引き締まった。
カップリング「酔いしれたいの」にも思い入れがある。「15年前に弦哲也先生が作曲し提供して下さった哀愁のラブソング。でも難しくて当時の私には歌いこなせなかった。シングルCDとして出せずに今日まで。今なら歌える」としみじみ。1曲1曲に血がにじむような葛藤がある。

小学校音楽教師から歌手に転じ、自分に厳しく周りには優しく接して生きてきた。デビューが遅かった分、歌い続ける体力維持にも敏感。今も筋力トレーニングを黙々と続け、新曲が出て全国を駆け回る機会を少女のように喜ぶ。「しっかり身体作って、頂いたオファーを着実にこなす。長生きを目標とするより、常に新しいことに挑戦して元気で働きたい」。原田はそう答えカメラにもう一度ほほ笑んだ。
(畑山 博史)
