
短く刈り上げた頭髪に日焼けしたたくましい表情でファンからは〝令和の海の男唄〟として愛される一条寛太が、やはり漁場に生きる同世代の男を歌った新作「兄弟波止場」を出した。海を主題とした作品はこれで4作連続なるが今回は少しばかり勝手が違う。海難事故で亡くなった実兄を慕い遺志を継いで一流の漁師を目指す若者が主人公。制作の苦労話などを聞いた。
開口一番「これまでのように〝波よどんと来い!〟みたいな勢いだけではなく、兄を奪った大海原に恐れと敬意を込め哀愁含んだ表現は初めて。ガンガン行くだけではないので難しかった」としみじみ。

首都圏に属する千葉市の生まれ育ち。不慣れだった大阪もラジオ大阪でのレギュラー番組「ご昭和ねがいます」(毎週土曜夕4時半)のパーソナリティーを務め間もなく1周年。「こういう機会がないと、なかなか定期的に訪れる訳がない地なので、関西のノリもようやく理解できるように。いろいろな方とお話しできて、東西で異なる言葉の表現や言い回しも使えようなった。ありがたいですね」と笑顔に。3月18日の「大阪発流行歌ライブ」アメリカ村・ライブハウスBIGCAT)出演が決まっており「大阪のお客さんに生で聴いて頂くのは楽しみ」と腕ぶす。

デビュー9年目を迎え、今年の誕生日で30歳の大台に乗る。初めてカップリングを替えたCD2枚を同時発売。水木れいじ作詞の「生意気酒」はテンポのいい人生の応援歌。「普段カップリング曲を書かれない水木先生がボクの事を気にして下さり、贈って下さった本格演歌。昭和の香りがします」と説明。一方「野良犬のブルース」は川口哲也作曲のムード歌謡。「ボクは軸をブレさせずに少しずつ幅を広げて行きたい。同世代の演歌男子と少し異なる道のりで頑張って行きます」と自信にあふれた表情。

(畑山 博史)
