風力推進〝ウインドチャレンジャー〟展 商船三井ミュージアムで開催

 海運大手の商船三井(東京都港区)は、大阪ベイエリアの商船三井ミュージアム「ふねしる」(大阪市住之江区)で、硬翼帆(こうよくはん)式風力補助推進システム〝ウインドチャレンジャー〟を紹介する特別展「風に挑む ウインドチャレンジャー」を開催している。会期は2月13日から4月22日まで。毎週木曜休館(3月26日は臨時開館)。

ウインドチャレンジャー搭載船「松風丸」の運行映像(商船三井提供)

 ウインドチャレンジャーは、船体に搭載した〝硬翼帆〟と呼ばれる硬い帆で風を受け、その力を推進力に変える仕組み。化石燃料の使用量を抑え、二酸化炭素(CO₂)排出量の削減につなげる脱炭素技術の一つだ。帆船の原理を最先端技術で再構築したもので、実運航段階に入っている。

 会場では、模型や解説パネル、搭載船「松風丸」の運航映像を通じ、風向や風速の違いによる効果、燃料削減の仕組みを分かりやすく紹介。来館者は、モデルシップを通して〝見て〟理解できる構成となっている。

ウインドチャレンジャーの製造映像(商船三井提供)

 さらに、硬翼帆に使用されるFRP(繊維強化プラスチック)製パネルの実物サンプルも展示する。FRPは、軽量で強度が高い素材。大型の帆に必要な性能を確保しながら、実運航に耐える耐久性と安全性を両立させている。来館者は実際に触れることができ、風力推進技術がすでに実装段階にあることを体感できる。

実際に硬翼帆に使用されているFRPパネル(商船三井提供)

 また、同社の技術担当者による特別講演「風にチャレンジ!風と歩む商船三井の今と未来」を3月20日と21日の2日間限定で開催する。時間は午前11時、午後1時、午後3時の3回。各回定員30人で、小学生以上を対象とする。企画・開発の裏側や苦労話、風を生かした船づくりの最前線を語る。

 会場は大阪市住之江区南港北2の1の10、アジア太平洋トレードセンター(ATC)ITM棟2階の商船三井ミュージアム「ふねしる」。開館時間は午前10時から午後6時まで(金・土曜は午後6時半まで)。入館料のみで観覧でき、企画展の追加料金は不要。問い合わせは同館。

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