北野まち子が新曲「夫婦すごろく」の発売記念ライブを大阪で開催

 平成元年デビューだから昨年35周年を迎えた演歌歌手、北野まち子が大阪の商業施設「アリオ八尾」で新曲「夫婦すごろく」の発売記念ライブを開いた。着席者だけでなく周囲通路にもファンがあふれ「さすが〝演歌の街〟大阪のお客様は気さくで温かい。エスカレーターからも手を振って下さって」と感激の面持ち。

新曲発売ライブで歌う北野=アリオ八尾

 北野は張り歌と呼ばれる勢いのある曲から演歌の王道のしっとり恋歌、そして今作は2年ぶりしみじみ夫婦歌とレパートリーの多彩さが持ち味。デビューは師匠・岡千秋の持ち歌「包丁一代」を昭和63年のコンテストで歌って認められたことから。年が改まり元号も代わった平成元年に同曲でプロデビュー。演歌歌手を多く輩出している青森・津軽地方の弘前市出身だったので師匠が「北の街から来た子だから」とストレートな芸名で〝北乃町子〟と命名。デビュー10周年直前に読みはそのままに、ちょっと大人っぽく字体を現在のものに変更した。

春らしく軽快な着物姿の北野

 「以前、私の歌は〝カラオケでは歌いにくい〟と言われてたんです。岡先生の作品は力強い物が多いですから。デビュー20周年ぐらいから今回の新曲を書いて下さった徳久広司先生の作品も歌わせて頂くように。ほんわりと歌いやすい曲調でカラオケ好きの皆さんからも好評です」と話す。多くの巨匠作曲家からの楽曲提供は歌いこなせる実力証明でもある。

「大阪のファンは気さくで温かい」と話す北野

 相撲どころ津軽の出身だけに見かけに寄らず大相撲やプロレスなど格闘技観戦が大好き。「会場に行くとつい大声で声援してしまいます」と苦笑。

北野まち子の新曲「夫婦すごろく」のCDジャケット

 自身でやるスポーツは卓球にハマっていてマイラケットを購入し練習に余念がない。「歌手やスタッフでチームを作ったんですけど私が最年長で部長に。でも一番下手。悔しいから本気で始めてかなり上達」と話す。津軽女の内剛外柔を体現している。

(畑山 博史)