山口ひろみ、新曲「みちのく銀山なみだ雪」披露 笑いと涙で魅せたKOBE流行歌ライブ


 大阪出身の演歌歌手・山口ひろみが「KOBE流行歌ライブ」に出演。不倫がテーマの新曲から明るいカップリング曲まで幅広く披露し、巧みなトークで満員の客席を沸かせた。

女心を切々と歌い上げる山口

KOBE流行歌ライブで涙と笑いの熱唱

 深まる秋を意識した新曲「みちのく銀山なみだ雪」を発売したばかりの大阪出身の演歌歌手、山口ひろみが11月度「KOBE流行歌ライブ」に出演。不倫をテーマにした新曲を切々と歌い上げたかと思えば、カップリング曲は一転してシンガー・ソングライター岸田敏志の作詞作曲で前作「恋問海岸」からスピンオフした格好のリズミカルな「恋問海岸ラプソディ」で明るく。さらに曲間のトークは大阪・天下茶屋出身らしく笑いを交える絶妙の緩急で満員の観客を喜ばせた。

歌手同士のトークを大阪的な笑いで盛り上げる山口(左)

「幸せだからこそ不倫をテーマに」作詞家の狙い

 実生活では、4年前に結婚し今も夫とはラブラブの山口に対し、新曲は麻こよみが前々作、前作に引き続き作詞を担当し「幸せなひろみちゃんにはあえて不倫をテーマに」と、山形・銀山温泉を舞台に愛する男と自ら別れを選択する切ない女心を描いてくれた。女性歌手の昭和演歌定番・悲恋モノを得意とする山口だけに師匠・北島三郎からは「イメージが壊れるから舞台で余りしゃべるな!」と釘を刺されたことがあるそう。実生活では立命館大を卒業、若い頃からのサッカー好きが高じて4級審判資格を取ったほどのスポーツ・ウーマン。「師匠には叱られましたが、2年半前に北島音楽事務所から残っていた弟子の私たちが独立させて頂いたので、徐々に〝私らしさ〟を出しています」と屈託ない。

終演後のCD即売でファンと握手の山口(右)

カップリング曲は北海道・白糠町のテーマソング

 「ラプソディ」は今年4月にリニューアルオープンした北海道・白糠町の駅「恋問館」のテーマソングで〝しらぬか観光大使〟としての一環。普段の歌唱とはガラッと変えた明るい歌声はひろみワールドの奥深さを感じさせる仕上がりで子どもたちからも好評だ。

山口ひろみの新作「みちのく銀山なみだ雪」のCDジャケット

大阪弁で「河内おとこ節」披露

 「KOBE流行歌ライブ」では、他の出演者とのトーク場面でも持ち前のサービス精神で山口が常にボケ役で観客を笑顔に。企画コーナーでは得意の大阪弁アクセントで「河内おとこ節」(1989年・中村美律子)を披露した。終了後のCD即売にも出席、名入れしながらサイン色紙にペンを走らせファンと会話を交わし記念写真に応じるサービスぶり。「この時期は営業やイベントが多いので、自分の曲をじっくりキャンペーンで紹介する時間がなかなかなく、今日のようにファンと直接触れ合う機会はうれしい。年明けから改めてキャンペーンに時間を取って、もう一度全国各地を回って行きたい」と張り切っている。

(畑山 博史)

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