
串かつの老舗「ぎふや」が24日、大阪市北区中崎西2丁目に「大衆酒場ぎふや 中崎町店」をオープンした。大阪・新世界に本店を構える同店は、今年で創業109年。中崎町店は節目となる10店舗目で、梅田エリアへの出店となる。
ぎふやは、創業当時から受け継がれる串かつを看板に、長年親しまれてきた。二度漬け厳禁の特製ソースに加え、さっぱりとしただし酢で味わえるのも特徴だ。串かつと並ぶ名物が煮込み料理。鶏がらを中心に香味野菜を一気に炊き上げ、丸1日かけてうまみを凝縮させた「どろ炊き」は、どろどろになるまで煮込んだスープに、豚ヒレや鶏チャーシューが絡む一品として知られる。和牛のすじ肉を使い、牛骨や牛テールから取っただしと2種類の味噌を独自に調合した煮込みも、コクの深さが売りだ。
中崎町店では、定番メニューに加え、新たな名物として「鶏刺し」を提供する。適度なサシと鮮度が特徴の大摩桜のむね刺しや、噛むほどに力強いうまみが広がる知覧鶏のタタキなど、素材にこだわった品をそろえた。胡麻醤油、麴味噌タレ、ネギ塩山椒オイルの3種のつけダレで、それぞれ異なる味わいを楽しめるという。
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大阪発祥の押し寿司をアレンジした「鶏バッテラ」も新メニューの一つ。大葉と胡麻を混ぜたシャリに、新鮮な鶏刺しと白板昆布を重ねて押し固め、見た目にも印象的に仕上げた。ドリンクは、ハイボールやサワーが99円から、生ビール160円、瓶ビール260円と、気軽に立ち寄れる価格設定が目を引く。
ランチタイムには定食メニューも用意。普段の昼食から、少ない予算で楽しむ「センベロ」利用、宴会まで、幅広い場面での利用を見込む。
営業時間は午前11時から。問い合わせは同店(電話06ー7777ー7287)。
