寝屋川市は、国から交付される臨時交付金約15億円を物価高騰対策に充て、現金を直接給付する支援策を実施すると、12月15日に発表した。
市は、水道基本料金1年分に相当する1万2720円を一括で現金給付することを決定。この給付は、市民が個別に申請する必要のない「プッシュ型」で実施される。水道料金の引き落とし口座を活用し、現金が振り込まれる仕組みだ。
従来の給付金では、申請が必要な場合も多く、手続きが複雑であることから、「申請しなければ受け取れない」といった課題が指摘されていた。さらに、事務処理の煩雑さに伴う経費や職員の負担の増大も注目されている。今回のプッシュ型方式を採用することで、行政手続きを簡略化し、結果的に支援を迅速かつ公平に全市民へ届けることが期待される。
交流サイト「X(旧ツイッター)」などで「ミスタースピード感」と評される広瀬慶輔市長は、今回の支援について「いま求められているのは、〝広く・公平な支援〟だと思います」と発信。偏りなく負担軽減を図る意図が示された。
なお、水道料金の口座振替登録を行っていない給水契約者についても、案内を送付し、順次給付が行われる予定となっている。 (濱田康二郎)

