鳥羽一郎の次男で若手演歌歌手としてメキメキ力を付けている木村徹二が4作目のシングルCD「風神雷神」を出した。作詞作曲はデビュー以来一貫して兄のシンガー・ソングライター、木村竜蔵。父と叔父・山川豊との3人で歌い、竜蔵がプロデュースしたMV「あぁひとり旅」も好評でファミリーコンサートも各地で開催。ノッてる徹二に心境を聞いた。

「兄はボクのデビューに際して3作目まであらかじめさまざまなパターンで曲を用意してくれました。男っぽい曲、テンポのある曲、そしてしっとりとした雰囲気の曲。今回は改めて一からの書き下ろし。2枚同時のCDのうちタイプAのカップリング曲〝太陽〟もメイン候補の一つでした。そこで最終的に選ばれたのは男っぽさが最もある〝風神雷神〟だったんです」と説明。

ソロデビューしてまだ3年ちょっとの34歳。竜蔵とのポップスディオ「竜徹日記」を6年以上続けてきたから並みの若手演歌歌手とは立ち振る舞いが異なり言葉一つに落ち着きがある。「互いにステップアップし続けてきて、兄の楽曲自体もドンドン進化している。それをうまく表現し切るのがボクの仕事。男が前に進む歌を歌い続けたい」と語る。

今回のCD2枚のカップリング曲を聴いて「太陽」はこれまで延長線上のイメージが色濃く。そして「赤提灯」は手拍子で歌う居酒屋演歌が感じ取れた。その感想を彼に告げると、フッと視線を上げて「その通りです」とほほ笑んだ。今どきブームの〝演歌男子〟とは異なる心憎いまでの大人っぽい反応だった。

(畑山 博史)
