今春、NSC(吉本総合芸能学院)を巣立った大阪など西日本各校の生徒による卒業制作に相当するネタバトル「NSC大ライブOSAKA2026」が開かれ169組が参加。7時間半におよぶ予選から勝ち残った12組のうち決勝進出唯一の女性コンビ「国背負い」が、ゆりやんレトリィバァ以来13年ぶりになる女性優勝者となった。

12組全部がコンビ芸で9組が漫才、3組がコント。9番目に登場した「国背負い」はこけ若(21)がやくざ、池田てんこ盛り(19)がその愛人にふんし〝追われて逃げるアウトローなカップル〟のコントを熱演。軽妙なやりとりから、最期はハリウッド映画「俺たちに明日はない」のボニーとクライドばりに機関銃弾に倒れる2人をコミカルに演じ会場を爆笑の渦に巻き込んだ。

結果発表で、決勝司会の昨年のM-1王者「たくろう」が、下位から順に結果読み上げ。最後は漫才「黄金の回転」と「国背負い」が残り。名前を呼ばれた瞬間「国背負い」の2人はステージ上でキョトンとした表情。池田は現在のコンビが昨年12月結成だっただけに「ホンマにうれしくて…、全部出し切って…。決勝ってNSC月例教室内ライブでもあんまり行ってなかったんで…」と信じられない様子。こけ若も首をひねりながらキョロキョロするばかりで「明日さっそく優勝者特典でラジオ出演? 私、まゆ毛サロンの予約入れてもうてて…」とトンチンカンなやり取りに終始した。

2人は共に大阪出身。池田は高校を中退後、アルバイトをしながらNSCに入学。「いろいろ他の人とコンビ組んだりしたけどダメで、私から彼女に声を掛けて昨年末に今のコンビに。私らネタ3本しかないんです。自信のある1本目は予選で使ったので、決勝は〝楽しくやって終わろう!〟って話してコレに。高校を途中で辞めて家族に心配掛けたので、まず優勝報告して安心させたい」としみじみ。関大4年になったばかりのこけ若は「私はピンになって3カ月で声掛けてもらってコンビに。今はコントですけど、将来は漫才も出来るようになって、世界中の人を笑かしたい」と夢を広げた。

普段からNSC講師として接し、この日の審査を担当した「プラン9」お~い久馬は「2人とも面白いと思っていたが、それがコンビを組んだので〝大ホームランか大三振かどっちか?〟と思いながら見ていた。面白い方に転がってよかった」と感想。
あこがれの先輩芸人を聞かれた2人は「う~ん」とうなったままで、しばし首をひねり最後まで女性タレントの名は出てこないまま。「私たち2人ともSASAUKE(2028年ロス五輪から近代五種で馬術に代わって加わる障害物レースのモデルとなったテレビ・エンタメ番組)に出たいんです」と突然意表を突いた答えで笑わせたまま終了した。
(畑山 博史)
