上方林家に10年ぶり襲名披露 4月12日披露公演

 上方落語の名門・林家の4代目染丸一門3番弟子・そめすけ(59)が2代目染団治を襲名。4月12日昼に大阪・淀屋橋の朝日生命ホールで披露公演を行うことを発表した。

落語協会幹部や一門噺家が居並ぶ中で抱負を語るそめすけ(中央)

 上方林家は4代目が病気療養中で長い間高座に上がないままで、高弟の市楼や小染が相次いで亡くなったため、一門の襲名披露は10年前の菊丸以来。大正から昭和に掛け活躍した初代の名跡が約1世紀ぶりに甦る。

会見を終え、おどけるそめすけ

 会見では上方落語協会・笑福亭仁智会長が「そめすけ君は漫才師から落語家に転じ、染輔時代からモノマネにも精通、多芸の持ち主で今や協会の演芸部長。初代も東京に進出し漫才を手掛け、初の漫才協会会長になられた。経歴的にも襲名はピッタリ」と説明。また上方落語で最も芸歴が長い4代目桂福団治は「まことに喜ばしい」と笑顔で、ベテラン落語家が用いる事が多い〝団治名〟(上方の桂春団治、桂小春団治、桂米団治、江戸の柳家小団治)の復活を祝福。4代目染丸の筆頭弟子・染二は「上方林家の久々の慶事。囃子方も含め一門挙げてサポートしたい」とエールを送った。

襲名会見に出席した前列左から仁智会長、そめすけ、福団治。後列左から染雀、花丸、染二、うさぎ、芸能史研究家・前田憲司

 そめすけは漫才コンビ「こあじコースケ」でデビュー。91年に4代目の3番弟子に。モノマネで頭角を現したが、近年は古典や創作の人情落語に力を入れ、大阪市全区をテーマにした「人情落語24区」を完成させるなど地道な高座活動でコツコツと力を蓄えてきた。「自分は市内西成区で生まれ育ち、大阪市の下町にこだわりがある。特に昭和の頃の街の人情を後世に伝えていきたい」と抱負を述べ、襲名公演の演目も24区落語から〝浪速区・通天閣に灯がともる〟を予定。他に上方落語の人気者・笑福亭鶴瓶と桂文珍、江戸曲独楽・伏見紫水が出演する。

襲名公演のポスター

(畑山 博史)

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