新時代劇「I,KILL」大阪で初披露 木村文乃「怖がらず観て」 田中樹は“人間のゾンビ”に挑む

「1カットのために多府県まで」と語る木村

 有料テレビ放送WOWOW✕ケーブルテレビJ:COMが組んだ配信連続ドラマのサバイバルスリラー時代劇「I,KILL(アイ・キル)」第1話鑑賞と舞台挨拶が大阪で行われ、主演で娘を守るため戦う元忍びのお凜役、木村文乃(37)とゾンビ〝群凶〟ながら人間の意識を保ったままの男・士郎役、SixTONES田中樹(29)が、ヤングポールと共にメガホンを執った服部大二監督と共に登壇。

舞台挨拶に登壇した左から服部監督、木村、田中

 この作品は、時代劇ノウハウを持つ松竹・松竹京都撮影所とのタッグで撮影され、関ヶ原の戦いから35年後の徳川時代が舞台。関西各地で冬期ロケを敢行、日本の時代劇ブームの中で世界市場を視野に入れたクオリティーに仕上がった。

タイトル看板を手に来場者に手を振る出席者

 木村は「現場は過酷だったけど、関西各地での撮影はファミリー感が強く、現場でも温かくおいしいケータリングが食べられた」と満足げ。ロケ適地を求め1シーンでも撮影は多府県にまたがり、悪天気の中でも撮影が進められた。作品について「ただのサバイバルスリラーじゃなく、人情溢れる内容なのでぜひ怖がらず観てほしい。世界に誇れる関西の美しい景色が随所に盛り込まれています」と自信の表情。

連続ドラマW「I,KILL」のポスター

 一方の田中は、人とゾンビの間に位置する役柄について「教科書となるキャラクターが思い浮かばなくて結構難しかったけど、やっていくうちに出来上がっていった。最後はちゃんと士郎になったと思います」とコメント。作品の完成度について「怖いだけグロテスクだけの作品でなく、しっかり人物像も描かれ、ストーリー性も重要視。スケール感の大きさも凄いですよ」と、熱い思いも語った。

(畑山博史)