在阪放送局が選定する漫才コンテストとして最も長い歴史を持つ「第61回上方漫才大賞」がこのほど行われ、大賞には「ザ・ぼんち」が45年ぶり2回目の受賞。結成10年目までのコンビに贈られる新人賞には3年連続ノミネートの〝三度目の正直〟で「ぐろう」(今年のYTV漫才新人賞)が接戦を制した。

ドラマがあったのは〝1年間活躍し過去大賞を未受賞のコンビ〟を対象贈られる奨励賞。新人賞と同じくノミネート5組の実演に対する会場入場客審査員の直接投票によりその場で結果が決まる。昨年のM-1王者「たくろう」、昨年のTHE SECOND優勝「ツートライブ」、2021年 ABCお笑 いグランプリと22年YTV漫才新人賞各優勝「カベポスター」、22年NHK上方漫才コンテストとTHE-W、23年NHK新人お笑い大賞各優勝「天才ピアニスト」とそうそうたる受賞歴メンバーを倒したのは、過去に一度も賞レース優勝歴がない結成19年目「金属バット」(高校同級生の小林圭輔、友保隼平)だった。

「金属バット」のネタは、小林(40)が「大阪交通安全をテーマにオリジナルカルタ作ろうと思てるねん」ではじまる上方ドライバーのちょっと危ないクセある特徴の数々を言葉で織り込み。友保(40)があわててツッコんで止めに入るテレビとしてはかなり毒っ気の強い内容。5組のトリで登場し会場を爆笑の渦に巻き込み、それまでトップだった「たくろう」を大差で退けた。

受賞インタビューでは開口一番「このメンバーで、まずボクらを呼んで下さった事に感謝やね」と神妙。そこからは彼ららしい毒っ気で「大阪を裏切って東京行くヤツ(今春から東京に活動拠点を移すツートライブ、たくろう、かべポスターを指す)に負けてたまるかい。関西の皆さんの笑いの愛に支えられた」とニンマリ。大賞の「ザ・ぼんち」には昨年の「THE SECOND」で直接対決して勝利しており「勝った経験あるんで、僕らが大賞でいぃ気がします」と本人らを横にズバリ。

そこから真顔となり「ミルクボーイさんには感謝しかないです」とポツリ。個性的なやり取りでM-1を制した「ミルクボーイ」は17年から自分たちと同じくクセのあるスタイルの「金属バット」をはじめ「ツートライブ」「デルマバンゲ」の3組を率いたユニット『漫才ブーム』を結成。現在3年目で全国47都道府県を巡る「漫才ブーム10年間ツアー」プロジェクトを続けている。ここから「ツートラーブ」と「金属バット」がブレイクした事になり、2人は「次は絶対デルマバンゲが来ますんで!」と名を挙げ締めくくった。
(畑山 博史)
