吉本新喜劇史上最年長! 〝池乃めだか〟の座長公演はじまる

にゃんこポーズをとる烏川耕一、池乃、酒井、浅香あき恵(左から)

 7月に傘寿80歳を迎えた池乃めだかが9月19日、大阪のなんばグランド花月(NGK)で吉本新喜劇史上最年長の座長公演をスタートした。25日まで。

 昨年、新喜劇の最高齢座長記録を79歳で更新したが、今年2月に脳梗塞を発症し一時休業。そこからリハビリを行って回復し、この日はしっかりとした足取りとせりふ回しで熱演。現役座長の酒井藍が孫役を演じ、元座長の内場勝則や吉田ヒロも共演して花を添えた。

 登場後すぐに「♪見~下げて~ごらん」と歌い、周囲をワッと驚かす鉄板ギャグでまず爆笑を誘うと、猫じゃらしにじゃれつく猫まねも披露。舞台はめだかを象徴する猫モチーフで飾られた衣装やセットと、お祝いモードが満載。

 めだかは会社勤務を経て23歳で芸能界入り。音楽ショーや漫才をやった後、1976年に30歳を過ぎて吉本新喜劇に転向。身長が149㌢と小柄なことから当初は子ども役が多かったが、間寛平が演じるサルとめだかのネコの動物マネの掛け合いが人気となりブレーク。後に新喜劇の座長も務めた。

池乃めだか傘寿記念公演の一幕(左から内場、池乃、酒井)

 終了後の会見では、「最近は〝今日は何曜日やったかな?〟ちゅう毎日送ってるんでね…。朝、目ぇ覚めて〝今日も生きとった!〟思てね」と照れながらも、「この日が近付くのに、毎日毎日ドキドキ感あった。それで〝とうとうホンマに今日がきた!〟いう感じやね。まずは初日で肩の荷降りたかなぁ」とホッとした様子。

 今後の目標について「ここ(NGK)で戦うて、ここ守って、ここに骨を埋めよういう気持ちですわ。次の目標? 200周年!」と笑いで締めくくった。

 (畑山博史)