一条貫太、大阪で“昭和魂”爆発 ラメ衣装に笑顔も

 レコード会社所属の演歌・歌謡曲歌手による生歌ライブを手軽に楽しめる5月度「大阪発流行歌ライブ」が行われ、荒波に挑む漁師をリスペクトした男唄で人気上昇中の一条貫太(28)が登場。今春からはラジオ大阪(OBC)でレギュラーDJ番組「土曜クラウン劇場一条貫太ご昭和ねがいます!」(毎週土曜夕方4時半から)がスタート。定期的に来阪するようになり、ファン層も厚みを増した印象。

黒光りする日焼け顔がたくましい一条

 新曲「凪か嵐か」は〝板子一枚下は地獄〟の命がけで太平洋に繰り出す漁師の心情を、たくましく日焼けした表情で歌い上げ。自身のトークによると、この日のジャケットは三山ひろしから、そしてパンツは山川豊の両先輩から頂いたそう。普段の衣装は漁師イメージからジャンパーや法被などとジーンズを合わせたラフなスタイルが多いだけに、華やかなラメ入りのジャケットに「似合うよ」「素敵」と女性ファンからは好評。

ジャケットは三山、パンツは山川からもらったと言う一条

 「やんちゃ船(2019年・一条貫太)、かえり船(1946年・田端義夫)、祝い船(82年・門脇陸男)」を船つながりに仕上げてメドレーで披露。客席の手拍子に乗って持ち歌の「貫太のどっこいソーラン」をにぎやかに歌い、場内を持ち上げた。終演後はCD即売会で自ら手売りして、ファンの求めに応じてパチリ。購入者にはサイン入り色紙を手渡しして握手で謝意を示した。

ライブ後のCD即売会でファンと談笑する一条

『演歌第7世代』と呼ばれ、女性ファンの胸をときめかせる若手男性演歌歌手の中で唯一とも言える男っぽいキャラクターイメージ。漁師の雰囲気を大切にして髪も常に短く刈り上げている。千葉市出身で大学は東京都内と実際は都会っ子。デビュー当初は恋歌も手掛けたが次第に現在の昭和っぽいイメージが定着。6月に都内でデビュー8周年記念の単独ライブを行うがチケットは早々と売り切れ。「演歌の街・大阪でレギュラー番組を持てて幸せ。関西ローカルと言ってもネットアプリradikoで全国各地でも聞けますから色々な地域のファンからお便りを頂きます。番組タイトルも昭和演歌にこだわる僕らしくて気に入っています」と明るい表情。

(畑山博史)

一条貫太の新曲「凪か嵐か」のCDジャケット