〝浪花演歌〟を実践する場としてプロ歌手数人が登場して生歌を披露する「大阪発流行歌ライブ」が開かれ、歌唱力では定評のある永井裕子(44)が11年ぶりに登場。最新曲「おんなの花道」はじめ、最近約10年の自身オリジナル全5曲を熱唱した。

歌謡曲っぽいリズム感のある曲もこなすが「おんなの花道」は昨春に発売して2年目に入った王道演歌。毎年春先に新曲を出してきただけに珍しい現象だが「久しぶりの本格演歌でたくさんのファンの皆さんがカラオケで歌って下さっています。時間を掛けてヒットに結び付けたい」と手応えを感じているからこその取り組み。

ダイナミックな歌声とは裏腹にトークになるとアニメっぽいかわいい話し方に。この落差がファンには魅力のようで、曲の合間には拍手と笑顔が客席に広がる。2000年プロデビューと分かりやすい区切りの年で今年26年目。「気が付いたら30周年がもうすぐ何です。デビュー当時は高音が持ち味だったんですけど、年を重ねるごとに低音が出るようになってきた。恩師の四方章人先生からは〝人生の応援歌を歌い続けなさい〟と言われています」と説明。

自身が歌うだけでなくBSテレビ12トゥエルビの歌謡バラエティー「新歌謡曲の匠」(火曜朝4時半)の司会も担当。「色々なゲストの方にお話しをうかがうのは緊張しますが楽しいです」と意欲。大阪では毎秋開催の単独ライブが9月10日昼夕2回、京橋のライブハウス「ベロニカ」で。「大阪のファンはノリがいいですから、いつも私の方が元気を頂きます」と楽しみにしている。

(畑山 博史)