松尾雄史、新境地へ レーモンド松屋作品含む新曲3作同時発売

 次世代を担う本格演歌歌手として女性ファン中心に支持されている松尾雄史(34)が、「夜明けのブルース」(歌・五木ひろし)の作詞・作曲で知られるシンガーソング・ライター、レーモンド松屋による新曲「わたし」など一挙に3曲をCD2枚同時発売で出した。松尾といえば、日本作曲家協会会長の巨匠・水森英夫門下生でこれまで正統派演歌を歌い続けてきた。一門先輩は氷川きよし、山内惠介、下には三丘翔太、二見颯一、青山新と続く〝男性演歌〟の王道を歩く存在のはず。松尾自身に聞いた。

大阪・梅田の地下街入り口でパチリ

 開口一番「ボク、ライブでは結構いろいろなタイプの歌をやってるんですよ」と笑った。確かに御三家(橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦)の昭和メロディーをはじめ、沢田研二まで歌ってファンを驚かせている。ある時は歌謡浪曲「王将一代小春しぐれ」(1988年・大和さくら。91年に都はるみが〝歌謡浪曲篇〟としてカバーしヒット)まで演じてみせた。「いやぁ、アレは長い上に演技力が必要で大変。歌詞やセリフは割とスンナリ覚えるられるんですけどね。お芝居は難しい」と思い出し楽しそう。

松尾が「すごく大変だった」と話すタイプAのCDジャケット

 レーモンドとは同じ芸能事務所に所属しており過去にアルバムで1曲だけ一緒に仕事をした。その縁で彼独特のギターによるロック調女唄が何曲か仕上がってきた。松尾は「ボクは(Aタイプカップリングの)『運命の扉を』が最もレーモンドさんらしい、と感じてメインに推したんです。周囲は〝これまでと最も違うタイプの曲〟と『わたし』を。Bタイプ(カップリング)の『いいさ諫早』はボクの生まれ故郷で、PR大使させて頂いて縁で」と制作課程を明かしてくれた。

ラフなフライトジャケットが似合う松尾

 水森学校へは高校卒業前後に入門するのがルール。松尾も高校卒業と同時に上京、4年後に「くちなし慕情」でデビュー。180㌢の長身と甘い童顔に茶髪、巻き舌で一気に女性ファンを獲得した。その後は新曲が19年からの3作連続を含め計6作がオリコン演歌歌謡曲週間ランキング1位を獲得する実力派に成長した。「ファンはボクのCDを買って聞いて下さっているので、ライブではそれ以外の色々な曲を歌って〝ここだけ!〟空間を楽しんでもらいたい」とサービス精神旺盛な素顔をうかがわせた。

鏡を使ったタイプBのジャケット。「現場でのアイデアでした」と

(畑山 博史)

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