学生相撲の絆で奮起“春場所“へ向けた力士激励の集い

 大相撲春場所(3月9日初日)前の恒例イベント「学生出身力士を励ます会」が、大阪市天王寺区のホテルで開かれ、大学相撲部OBで近畿大出身の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)、同志社大出身の甲山親方(元前頭大碇)ら協会年寄5人をはじめ、学生出身現役力士84人のうち前頭正代(東農大-時津風)、三段目朝乃山(近大-高砂)の元大関2人ら計39人が出席。一般参加者含め約300人が参加した。

開催あいさつする西野連盟会長(手前中央)

 主催者を代表して、西日本学生相撲連盟の西野勉会長が「今場所は新横綱誕生で例年以上の盛り上がりを見せています。学生出身力士からも数多くの大関が出ていますが、近い将来ぜひ横綱になってほしい」と激励。

謝辞を述べる力士代表の翔猿(手前左)

 出席力士の中で、春場所最高位前頭3枚目の翔猿(日大-追手風)が「全員で切磋琢磨しまず勝ち越しを目指し、そして最後は優勝して皆さんに喜んで頂けるよう頑張ります」と謝辞を述べた。

力士を代表して激励金を受ける正代(手前左)

 この会は角界の「番付がすべて」のしきたりを外し「大学相撲の先輩後輩」として自由に語り合う和気あいあいとした雰囲気が特徴。各テーブルに分かれた力士は参加者のサインや記念撮影の求めに応じ、食事しながら歓談。

那須連盟副会長(右)の発声で乾杯

 アトラクションでは相撲好きで知られる上方落語家桂文福が登壇、力士と相撲をテーマにした河内音頭や勝ちや白星につながる縁起のいい小噺を即興で演じ、盛んな拍手を受けた。

(畑山 博史)