【府立高】71校で定員割れの可能性 私学無償化の影響も

 大阪府教委が2026年度の府立高入試に向けた進路希望調査(1月30日現在)を公表した。全日制の希望率は55.29%と前年同時期より下がった一方、私立の専願率は4年連続で上昇。現時点で府立高(全日制)126校中、71校で定員を下回り、引き続き高校無償化の影響を受ける形となっている。(竹居真樹)

 府公立中学校長会のまとめによると、府内の中学校を3月に卒業する見込みの生徒は6万5171人で、前年より173人減った。少子化の波が受験者数にもにじむ。
 進路先では、府立高(全日制)希望者が3万6032人。希望率は55.29%で、前年同時期(56.17%)から0.88㌽低下した。

寝屋川は復活 北摂の池田が苦戦

 現時点では、一般選抜を行う全日制高校126校のうち、71校で「定員割れの可能性」がある。
 昨年は旧2学区トップクラスの進学校、寝屋川高校が定員割れし、「寝屋川ショック」とも言われたが、今年は募集320人に対し、第1志望363人。倍率1.13倍と戻してきた。
 一方で、旧1学区の進学上位校の池田高校が現時点で倍率0.94倍と苦しい状況だ。
 開成教育セミナーや個別指導学院フリーステップなどの進学塾を展開する成学社の上席専門研究員、藤山正彦さんは「進学校への過度な期待や、私立高の強力な広報活動などが影響している」と明かす。
 府立高の苦戦が続く一方で、授業料無償化を追い風にした私立高は好調だ。
 私立専願を希望する生徒は2万1589人で、専願率は前年の32.19%を上回る33.13%(0.94㌽増)。4年連続で増加している。
 志望校の偏りも際立つ。府立高でも北野、天王寺など文理学科のあるトップ10校は今年も高水準。倍率は北野1.33、天王寺1.34、大手前1.23、高津1.66などとなった。定員割れの可能性がある学校が相次ぐ一方、上位校では「狭き門」が続いている。
 また、上位校は倍率だけが高いわけではない。府立トップ10校は東京大、京都大、大阪大、神戸大など難関大への合格者数で存在感を示している。定員割れの可能性がある学校が目立つのとは対照的に、学力上位層の〝集まり方〟はむしろ濃くなっている。
 府立高校入試(全日制一般選抜)は、出願が3月4〜6日、学力検査が11日、合格発表は19日の予定。

タイトルとURLをコピーしました