来週からいよいよ、自転車の交通違反に反則金が科されるようになる。何が違反になるのか? 直前にもう一度、おさらいしておこう。

以前にも本紙(2025年9月27日号)で紹介したが、来月から16歳以上の自転車利用者による交通違反に反則金を科す「青切符(交通反則通告制度)」が導入される。警察庁はこのほど、制度の円滑な運用に向けた「自転車ルールブック(ガイドライン)」を公表した。生活に密着した乗り物だけに、取り締まりの基準や具体的な反則金額に注目が集まっている。(竹居真樹)
スマホ・逆走に反則金、歩道走行の行方は
制度設計にあたり、警察庁が実施したパブリックコメントには約6000件の意見が寄せられ、その多くが「車道は危険なのに歩道走行を禁止するのはおかしい」という懸念だった。 これを受け、今回の指針では「単に歩道を通行しているだけ」であれば、即座に青切符の対象とはせず、従来通りの「指導・警告」にとどめる方針が明記された。ただし、歩道での「徐行(すぐに止まれる速度)」は大前提であり、歩行者に危険を与えるような走行は取り締まりの対象となり得る。
一方で、事故直結の悪質違反には厳しい罰則が適用される。主な反則金は、走行中の携帯電話使用(ながら運転)が1万2000円、逆走などの通行区分違反が6000円、ブレーキのない「ピスト自転車」が5000円、2人乗りや2台以上の並走が3000円となる。特に、ながらスマホ、踏切の強行突破、警察の指示無視、他者を驚かせる危険走行など、指針で例示された悪質ケースについては、初回から青切符が切られる可能性が高い。
今回の指針では、自転車で悪質な酒気帯び運転等をした場合、自動車の運転免許が停止される可能性も改めて強調された。一方で、イヤホンについては「周囲の音が聞こえる状態」であれば片耳使用や骨伝導タイプなどは違反としないという、利用者にとって意外な「緩和」も盛り込まれた。
大阪市福島区の40代主婦は「規制強化には賛成だが、うっかり一時不停止などで反則金になるのは不安」と話す。一方、同市北区60代主婦は「歩道でスピードを出す自転車に怖い思いをしてきた。取り締まりは必要」と賛成した。同区30代会社員男性は「車道が走りにくい場所も多い。自転車が安全に通行できるように路面駐車などをきちんと取り締まってほしい」と注文した。

