保護者の声から誕生、子どもが主役のサッカースクール

スクール生とコーチとスタッフら。後列右端が山中コーチ

 守口市内の小中学校で活動する「フラットサッカースクール」は、子どもが自ら考え、楽しみながら取り組むことを大切にするサッカースクールだ。立ち上げたのは、元サッカー日本代表・遠藤保仁氏がプロデュースした「遠藤塾」で指導していた山中崇司コーチと、同スクールに通っていた子どもたちの保護者ら。

コーチと生徒からは常に笑顔あふれる

 遠藤塾が新型コロナ禍中に活動を終了したことを機に、山中コーチの「子どもに寄り添う指導」に感銘を受けた木佐貫玲さん、河合一成さんらが「これからも子どもたちの成長を見守ってほしい」と声を上げ、2021年4月にスクールを共同で設立した。

 1クラス20人の少人数制で、対象は3歳から小学生まで。練習はまるで休み時間に校庭で遊んでいるかのようで、子どもらは年齢の垣根を越えて失敗を恐れず何度も挑戦し、生き生きとボールを追う。コーチ陣は一人ひとりの性格や得手不得手に応じて問いかけや声かけを行い、自ら考えて行動する力を育む。怒声や一方的な指示はなく、「子どもも保護者もコーチも、すべての人がフラットに関われる場」を目指すスタイルに、多くの保護者から共感の声が寄せられている。

 山中コーチは「チームや家族を大切にする、温かい雰囲気のスクールにしたかった。年上の子が年下の子を自然に気遣う姿が、次の世代へと受け継がれていく。サッカーは本来、遊びとして楽しいもの。プロを目指す子も、楽しむだけの子も、ずっとサッカーを好きでいてくれたらうれしい」と話す。問い合わせはEメール:flat.soccerschool@gmail.com

コーチ陣が見守る中で守口市内のグランドや体育館で練習を行っている