新たな“新喜劇の顔“に西川忠志

 吉本新喜劇が誕生した日を「記念日」とする特別公演を本拠地なんばグランド花月(NGK)で開催。間寛平GM(75)はじめ3年連続座員総選挙1位のアキ(55)や、すっちー(53)、吉田裕(45)、酒井藍(38)の現役4座長が総結集。そこに今も人気の池乃めだか(81)、辻本茂雄(60)、川畑泰史(57)、石田靖(59)、内場勝則(64)の元座長も元気に絡んで、場内は超満員、チケットが取れなかったファンは有料ネット配信で見守る大盛況。

「新喜劇の顔」を退任する珠代に寛平GMから花束(手前)

 1部は在籍座員中最高齢82歳のやなぎ浩二が初座長公演。2部ではお約束の間寛平と辻本茂雄の掛け合いの繰り返しで大爆笑の連続という新喜劇2本立て。

現役新喜劇座員最高齢で座長を務めたやなぎ(中央)

 大幅に予定時間をオーバーして終演後、GMから65周年「新喜劇の顔」として1年間、PR活動などで全国を飛び回った島田珠代(54)の退任と、新たに3月から1年間「新喜劇の顔」として西川忠志(56)の起用が発表された。

新たな「新喜劇の顔」に選ばれ西川(中央)は緊張の面持ち

 GMからねぎらいの花束を贈られた島田はいつものギャグマシーンぶりも忘れて涙ぐみ無言でシンミリ。逆にサプライズ発表となった西川は一瞬事態が飲み込めずキョトン。「父(西川きよし)も母(西川ヘレン)も新喜劇で初舞台を踏み、今は僕がお世話になっている。珠代さんの後は荷が重いですが、新喜劇発展のために恩返ししたい。頑張ります」と必死に抱負を絞り出し、普段得意の父親をまねたギャグ「小さな事からコツコツと…」を繰り出す余裕はなく終始緊張の面持ち。

寛平(左)と辻本(中央)のアドリブ連発の掛け合いに場内大爆笑

 また吉本興業では毎週火曜から1週間単位で行われるNGKとぎおん花月での新喜劇本公演出演者を対象に、舞台を見続ける社員プロデューサーが毎週各劇場1人ずつを選び「敢闘賞」を出し、名前を公表して賞金を手渡すことを発表。GMは「会社から提案してくれた、ありがたいですね。座長は対象外とするので、一般座員の励みになる」と喜んだ。

(畑山 博史)