世界遺産・高野山と世界最高峰の美術館・ルーヴル美術館など国際舞台で脚光を浴びた、画家・慧善玄潭(えぜんげんたん)さんを応援しようと、大阪市に「慧善玄潭を支援する市民の会」が発足。その事務局となる、食事処「はま」(大阪市北区大淀中、濱明子店主)に1日から慧善さんの作品を展示しており、「食事しながら名画が楽しめる」と来店客の評判を呼んでいる。
慧善さんは韓国出身で、兵役義務完了後、禅宗に出家得度。1988年に来日後、関西を拠点に活動している。90年代に入り、幼少時から際立っていた絵画の才覚を生かして、仏教美術を研究。独学で独自の画風を築き上げ、国際的に活躍している。

主な美術展での受賞歴は、「パリ・ルーヴル美の開放展」芸術大賞(2004年、ルーヴル美術館)、「カンヌ国際芸術祭」コートダジュール国際芸術賞(04年、カンヌ国際映画祭メイン会場)、「スペイン・セビリア国際アートエキスポ」現代日本芸術家賞(04年、セビリア国際会議場)など。
日本で開催の美術展では総理大臣賞、文部科学大臣賞などを受賞。2010年3月には日本郵便の記念切手に採用されている。さらに慧善さんの名声を高めたのは、高野山の世界遺産登録を記念して04年に総本山金剛峯寺で開催された特別展「慧善玄周航潭仏画展」。6年がかりで仕上げた両界曼荼羅などの大作が4日間に渡って披露され、連日千人以上の参拝客でにぎわった。
その後、高野山の要請で、最高位の管長(座主)の肖像画を制作。現在の座主・長谷部真道(はせべしんどう)大僧正まで4代に渡り描いでおり、金剛峯寺に飾られている。その表情は、いずれも写真かと見まがうほどリアルに描かれており、「慈愛に満ち、参拝者に語り掛けるようなオーラが感じられる力作」と評判だ。
こうした各方面での高い評価を得て、大阪を拠点に活動している慧善さんの存在を「多くの人に知ってもらいたい」と、市民有志が支援の会の発足を計画。「はま」を事務局に支援活動を盛り上げていく方針で、その皮切りの事業として、店内で作品展示をスタートさせた。
作品はマリリン・モンローをモチーフに」した「Marilyn-和の残像」や心癒される仏画、心情をを情熱的に描いた現代画など7点が展示されており、昼食で訪れた、中国出身のOLは「きれいな色づかいで、細やかな描写など独自の技法がうかがわれる。力強く生命力を感じる作品もあり、心豊かな気分になった感じ」と、作品を眺めていた。

こうした声に慧善さんは、「これまでは仏画を中心に描いてきましたが、今後は現代画に軸足を移していきたい。鑑賞される方が、少しでも明るく楽しい気持ちになってもらえるような作品を描いていく予定です。支援の会を発足していただいたことは大変ありがたく、勇気づけられます。多くの人に作品が愛されるよう、期待に応えられるような活動を展開していきたい」と話している。
支援の会事務局の問い合わせは、「はま」(大阪市北区大淀中1-17-7)電話090-3286-8174へ。
