抽選18倍の人気 JCOM×NHK響コンサート 大阪市中央公会堂で熱演

来年1月に第2回公演 親子で聴きたい〝ライブのクラシック〟

 ケービルテレビ大手のJCOMは、大阪市中央公会堂で「J:COM×NHK大阪放送局 Presents NHK交響楽団メンバーによるアンサンブルコンサート」の第1回目公演をこのほど、開催した。

 大阪の人なら誰でも知っている有名な建築物でもある大阪市中央公会堂。市役所の隣にあり、クリスマスシーズンのイルミネーションやプロジェクションマッピングの演出などでも外観を目にすることは多い場所だが、中に入る機会は少ないかもしれない。

 そんな大阪市中央公会堂で行われるNHK交響楽団のメンバーによる演奏となると見逃すわけには行かないので、同僚記者と一緒に鑑賞しに行ってきた。

 10月31日に、その第1回目のコンサートが開催され、6人のNHK交響楽団のメンバーが登場して、ビオラやバイオリン、コントラバスなどの弦楽器を中心に全14曲を演奏した。

 モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などクラシックの名曲、映画「戦場のメリークリスマス」などの映画音楽、NHK大河ドラマ「真田丸」、NHK連続テレビ小説「あんぱん」のテーマなど幅広いジャンルの音楽を演奏。各曲の間に、トークタイムがあり、メンバーがマイクを握り、なんとか大阪人の来場客を笑わそうと小ネタをぶつけてきて、なかなか楽しい時間だった。
 音楽についての豆知識を披露したかと思うと、他局いじりがあったり、メンバー同士でいじりあったり、と楽しくユーモアのある会話で笑いあり教養ありの内容だった。

 第1回はすでに終わってしまったが、第2回目が来年1月16日に開催され、現在鑑賞希望者を募集中だ。

 応募多数の場合は抽選になり、第1回目は当選確率18倍とかなり狭き門だったが、当選した人は満足そうな表情で会場をあとにしていた。

 全2回目のコンサートも、第1回目と同じくクラシックの名曲をはじめとする幅広いジャンルの音楽と第1回目とは違う出演メンバーの軽快なトークを交えた内容で、ベートーベン「交響曲第5番(運命)」などクラシックの名曲のほか、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」や映画「ゴッドファーザー」といった映画音楽、NHK大河ドラマ「真田丸」のメインテーマなど、誰でも親しみやすい曲目が予定されている。

 生のクラシック音楽には、やはり格別の魅力がある。先ごろ閉幕した万博を訪れた人々が「ライブ」の臨場感を肌で感じたように、今回のコンサートでも同じく、演奏者と聴衆が一体となる生演奏ならではの醍醐味を味わうことができる。
 デジタルでは出せない生の音が、弦から奏でられる優しい音色で鼓膜を刺激し、脳に響く。アナログならではの音域も楽しみの一つだ。

 第1回目のコンサートを鑑賞していた人の多くは年配者だったが、こういう機会こそ若い世代に聴いてほしい内容だ。若いうちにクラシック音楽などの良質な音楽をライブで聴くことで耳が育つし感性も磨かれる。

 演奏時間は約2時間と長めになっているが、曲の間にトークタイムがあり、各曲はクラッシックにしては比較的短めなので、小中学生くらいの子どもたちにも聴かせてあげてほしいし、良いものと触れていればこのくらいの時間でも集中できることに気づいてもらいたい。

 応募しても抽選なのでいけるかどうかは運になるが、子ども連れの親子がたくさん参加してほしいイベントなのは間違いない。

 応募にはJCOM加入者である必要はなく、誰でも可能で、参加費は無料。応募したら後は祈るだけ。せっかくの機会なので、チャンスを生かしてみては。

【第2回の概要】
J:COM 北河内×NHK大阪放送局 Presents NHK交響楽団メンバーによるアンサンブルコンサート
場所:大阪市中央公会堂 1階 大集会室(大阪市北区中之島1丁目1番27号)
日時:2026年1月16日 午後6時半~ (同5時45分開場、同8時半終演予定)
招待者数:700人 ※事前応募制。応募多数の場合は抽選。
参加無料
出演者: バイオリン/宇根京子、坪井きらら
ビオラ/御法川雄矢
チェロ/村井将
コントラバス/矢内陽子
オーボエ/吉村結実
応募期間:12月1日午後11時59分まで
応募サイト:https://c.myjcom.jp/user/event-kansai/kitakawachiNkyoevent2026.html
※J:COMサービス加入・未加入を問わず応募可能(未就学児の参加不可)。

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