巨大透明ドームで彩るグラングリーン大阪の冬イベント 足湯や高さ4㍍の炎モニュメントも

 グラングリーン大阪南館の開業後にはじめて迎えるクリスマスシーズンの特別企画として12月4から25日までの間で「GRAND GREEN HOLIDAY 2025」が開催される。

 前日と比べて急に気温が下がった12月4日、関係者向けの体験会に参加したが、まず驚いたのは、設置されていた透明ドームテント「THE DOME」内の暖かさ。
 今回のために用意されたという直径11㍍、高さ6㍍の巨大透明ドームテントの中は、外とは全く違いホッとする暖かさで、「ここならずっといられる」と感じた。

 おまけに透明のアクリル板で囲われているので、グラングリーン大阪を囲む梅田のビル群を眺めることもできるスポットにもなっていた。

 本イベントは、うめきた公園が〝冬に訪れるもう一つの街〟のように姿を変え、日常の延長にある〝ココロとカラダの温度を上げる〟をコンセプトにしているが、間違いなくこのドーム内は「日常の延長にある〝ココロとカラダの温度を上げる〟」場所だった。

 ドーム内には心地よいイスやちょっとした家具がデコレーションされていて、ボードゲームなど子どもたちが遊べるグッズが置かれていたり、大人向けの書籍があったり、毎日ではなさそうだが日替わりで近隣ショップがカートで出店したりしている。

 この日は、「gardens umekita by kohnan」によるクリスマスオーナメントの提供や、「MY ONLY FRAGRANCE」による自分だけのオリジナルディフューザー作りなどが出店していて、空間を盛り上げていた。

 今後、さまざまな店舗が出店し、販売や体験型のワークショップが展開される。

 夜になると光と音のパフォーマンス空間として表情を変え、訪れる人をやわらかく包み込み、昼間とは違った顔を見せる。

 さらに水盤エリアには、高さ4㍍、幅15㍍の篝火(かがりび)型シグネチャーモニュメント「THE KAGARIBI」が設置されていて、毎日午後5時から深夜0時まで点灯され、15分ごとにミストショーが行われる。

 都市のど真ん中に浮かび上がる〝揺らめく炎〟の光と、焚火を囲んでいるような音楽で、来街者のまなざしを惹きつけ、体感温度を上げる、象徴的な存在となるという。
 丸太やミラー柱、光パネルなどの材料を組み合わせ、『炎』の光を表現すると共に、ミストを組み合わせることで炎の揺らぎを再現。また焚火の雰囲気の再現にあたり、薪がはじけるようなインスタレーション音源を組み合わせることで、寒さ厳しい冬の公園においても視覚的、聴覚的にあたたかさを感じて頂きたいとの願いが込められているそうだ。

 来街者の〝思いを一つの灯りとして集める〟コンセプトに基づき製作した、今冬のシンボルモニュメントとのこと。

 この日はほかには週替わりイベントスペース「THE POP-UP」に「うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park」によるゆずの香りが立ち昇る足湯が登場し、多くの人が暖かいお湯の中に足を沈めて顔に当たる寒風とのバランスを楽しんでいた。

 また数は少なかったが、「TALKS café & bar」などの同施設の飲食店舗によるフードトラックも並び公園全体が賑わっていた。

 「THE POP-UP」は期間ごとに開催内容が変更し、足湯をはじめとした体験コンテンツは12月13日までの開催になり、その後は12月19から25日まで12台の多種多様なフードトラックが並びクリスマスを盛り上げる。

 個人的には会場の端に静かに並べられていたテスラ車が気になった。

 会場には盛りだくさんの内容が用意されていて、日時限定で音楽や香り、カルチャー、ハンドメイドのワークショップなど、幅広い世代が楽しめるコンテンツが多数ラインアップされるので、スケジュールをチェックして参加してみては。

(文・写真=岡野健将)

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