昨年8月プロ歌手生活満55周年を迎えた安倍理津子が、周年記念曲第2弾となり通算50枚目のシングル曲「真っ赤な嘘と花束と」を発売。新曲キャンペーンとして「大阪発流行歌ライブ」に8年ぶりに出演。喜寿77歳とは思えぬ軽やかな足取りで大阪・ミナミのライブハウス客席を巡り満員のファンを喜ばせた。

安倍は先の大阪万博が開かれた1970年8月1日に「愛のきずな」でデビューし、いきなり日本レコード大賞新人賞。83年、橋幸夫と一緒に歌った「今夜は離さない」の大ヒットで〝デュエットの女王〟と呼ばれた。日頃から腹筋運動やウオーキングを欠かさず体力を維持。大好きな神戸のライブハウス・チキンジョージで毎夏と年末に単独ライブを開催、長年の熱心なファンで埋まるなど変わらぬ人気ぶりを示している。

日頃は豊かな声量でスケールの大きな楽曲を歌うことが多いが、今回の「真っ赤な~」は罪作りな男を信じて待ち続けるかわいい女性の歌。最近にない速いリズムでステップを踏んでの振り付けもある。「私のレパートリーの中でも最もアップテンポな歌なので楽しんでいます」と華やかな衣装をひるがえしながら笑顔に。カップリングの「人生花ふぶき」は長年の仕事仲間の司会者・川田恋を伴ってのデュエット曲。「掛け合いが楽しくて…。やっぱりデュエットが好きなのね」といたずらっぽく。

BS12(トゥエルビ)で放送中の歌番組「ゴーゴー歌謡曲」(日曜・朝5時29分)で後輩歌手、北川大介と組んでの司会進行も3年目に入った。「大ちゃんがゲストの方々の下調べを綿密にやってくれるので私は横で聞いているだけ」と謙そんするが、昭和の演歌・歌謡曲全盛時を知るトークがキラリと光る。

日頃から〝永遠の38歳〟を自称、昨年からは「次の節目、60周年までは」と目標を示していたが最近は心変わり。「お世話になった先生方や橋幸夫さんも次々亡くなられ〝目の前の1年1年をしっかり生きて歌って行こう〟と思えるように。一緒に年を重ねて頂いたファンの元気な顔が私の一番の励み」と語り、今日もさっそうとステージに立つ。
(畑山 博史)
