山口ひろみ、デビュー25周年曲『三江線』PR 大阪で思い語る

 小柄で涙ぐんだような顔付きと物悲しそうな声質から〝悲恋演歌〟を得意とする演歌歌手、山口ひろみがデビュー25周年記念曲「三江線」リリースPRで故郷の大阪を訪れた。演歌に地方の鉄路や駅が登場することはよくあるが「三江(さんこう)線」は通称・江(ごう)の川鉄道と呼ばれ、島根・江津(ごうつ)駅〜広島・三次(みよし)駅を結んで中国山地を抜ける全長108㌔全35駅の風光明媚(めいび)な路線だったが2018年3月末に廃線となって既に8年以上。「なぜ今?」も含め狙いなどを聞いた。

大阪出身らしく実は明るい山口

 コブシや節回しが彼女らしからぬサラッとした仕上がり。もともと高低差の少ないメロディーで極めて歌いやすい運び。「そうなんですよ。作曲の弦哲也先生から〝叙情詩だからね〟と言われ、廃線とか悲しいとかだけじゃない雰囲気に仕上げました。結果としてカラオケで歌って頂きやすいのでお勧めです」と説明。25周年にして新たな歌い方に挑戦しまんざらでもない表情。

三江線の素朴な沿線風景をイメージした山口の新曲衣装

 その分、カップリングの「夜桜恋あかり」で初の作曲に挑戦。自分らしい悲恋のメロディーを付け伸び伸びと本領を発揮。「私、譜面が書けないので作曲なんて恥ずかしい。好きにやらせて頂きみました。師匠(北島三郎)にはまだ報告してないんです」と照れるが、どうしてなかなかの本格演歌の仕上り。

「サッカーW杯楽しみ」と語る山口

 サッカーの公認審判資格を持ち、間もなく始まる北米開催サッカーW杯にワクワク。「絶対テレビ見ますからね、寝不足にならない様に注意です。それにしても三苫(薫、英ブライトン)選手の負傷欠場はショック。でもこういう時こそ、若い選手がカバーして思いがけない活躍するもんなんです。それがW杯、だから楽しみ」と言うからかなりの通。

山口ひろみの新曲「三江線」のCDジャケット

 6月は誕生日月で51歳に。「25周年というから逆算して〝まだ40代〟と思って頂けることが多いんですが、私デビューが遅いんで…」と恐縮。大阪の下町、天下茶屋の芸人一家に生まれて歌手を志し、立命館大在学中に北島に弟子入りし上京。卒業後、修業を重ねプロに。「シングル盤で40曲以上、ということはカップリングとアルバム曲併せて100曲ぐらいオリジナル曲を歌ってきたことに。ありがたいですね、でも最近の新人歌手に聞くと〝お母さんが私より若い〟って事も」と最後にオチが付くところは根っからのなにわ娘。そのオリジナル全曲を課題曲にした25周年記念のからカラオケコンテストも計画。「皆さんがどの曲を選んで下さるのか楽しみ。若い頃に大ベテランの方が〝自分でも覚えてないオリジナル曲がある〟と言わるのを聞いて〝んな、アホな!!〟と首をひねったもんですが、今になってみると何だか理解できる」と白状した。

(畑山 博史)

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