冷感コスメ市場拡大 〝シャキぷる肌〟目指す限定商品
梅雨明けとともに厳しい暑さが続いている。比較的暑さが穏やかだった6月から一転、7月に入ると大阪市では最高気温が35度に達する猛暑日を記録。こうした酷暑を背景に、食品業界で広がる〝凍らせ○○〟の流れが化粧品にも波及し、「凍らせるスキンケア」が新たなトレンドとして注目を集めている。

資生堂ジャパン近畿パーソナルビューティー部は、凍らせて使う美容液「S ソルベセラム」を夏の新たなスキンケア習慣として提案している。近年人気を集める冷感コスメをさらに進化させた商品で、〝真の冷感〟と本格的なスキンケア効果の両立を目指した。

同商品は、冷凍庫で凍らせるとジェル状からソルベ状へと変化する美容液。シャリッとした感触と氷点下の冷感が特長で、独自の「アイスデリバリー処方」により、美容成分が角層まで浸透し、うるおいを与える。朝のメーク前やシャワー後、ほてりを感じた時などに使用することで、美容液、うるおいマスク、収れんの3つの効果が期待でき、引き締まった〝シャキぷる肌〟へ導くという。
発売前から交流サイト(SNS)でも話題を呼び、「暑い夏の救世主」「すぐに使ってみたい」といった投稿が相次いだ。6月の発売初月には販売数量が計画比140%を超えるなど、好調なスタートを切った。
化粧品は一般的に品質変化を防ぐため、凍らない処方で開発されている。同商品は通常の化粧品では行わないさまざまな試験を重ね、品質を維持したままソルベ状に凍らせることに成功。資生堂グループ初となる〝凍らせるスキンケア〟の商品化を実現した。
同社によると、夏の暑さの深刻化を背景に冷感コスメ市場は拡大を続け、2021年から2025年までの4年間で市場規模は約2・5倍に成長した。一方、自社調査では冷感コスメに関心を持つ人は約半数に上るものの、実際に使用した経験がある人は約2割にとどまった。「冷たさが物足りない」「スキンケア効果に不安がある」といった声に加え、「暑さでスキンケア自体が面倒」と感じる人も少なくなかったという。
また、夏は汗や皮脂で肌が潤っているように見える一方、汗を拭くことで必要な皮脂まで失われやすく、冷房の効いた室内や携帯型扇風機の風によって乾燥も進みやすい。同社は、蒸し暑い季節こそ保湿を意識したスキンケアが重要だと説明する。
さらに、皮膚温度が上昇すると皮脂の分泌量が増え、テカリやべたつき、毛穴の目立ちなど夏特有の肌悩みにつながることから、肌表面を冷やす冷感コスメは爽快感だけでなく、肌環境を整える効果も期待できるという。
同部は「猛暑が続く今年の夏は、冷たさだけでなく美容効果も兼ね備えた〝凍らせるスキンケア〟を新たな習慣として取り入れてほしい」と呼びかけている。
