中村美律子40周年公演 浪曲とヒット曲で感謝の熱唱

 民音が協力して演歌歌手、中村美律子の「デビュー40周年記念コンサート〜一期一会の歌祭り〜」が大阪・フェスティバルホールで開かれ、中村自身も初の〝歌謡浪曲〟一挙3本立てが実現。満員の観客を魅了した。

舞台上で熱唱する中村

 母を訪ねて旅する渡世人・番場の忠太郎の「瞼の母」、破天荒な上方落語家の初代「桂春団治」、小倉の車夫・富島松五郎の「無法松の一生」とおなじみの作品を出だしから連続上演。ところが、中村いわく〝寝言でも間違えない〟はずの「瞼の母」で出だしに詰まったのをはじめ、うっかり同一セリフを語ったりと考えられないミス。終演後のインタビューで中村は「幕が開いた瞬間1700人のお客様からドッと怒とうの様な拍手を頂き、一瞬グッと込み上げた」と丁重にわび恐縮することしきり。
 
 第2部の歌謡ショーでは大ヒット曲「河内おとこ節」をはじめ最新曲「人生万歳」まで14曲を一気に歌い上げた。

にぎやかにガッツポーズの中村

 東大阪市出身の中村は、幼い頃から「河内音頭」の音頭取りとして知られ、長じて浪曲師・春野百合子に弟子入り。1986年に36歳で歌謡界デビューした遅咲きの星。浪曲調の節回しに河内音頭で鍛えた歌声をミックスした女性版「歌謡浪曲」の草分け的存在で、NHK紅白歌合戦15回出場、日本レコード大賞・最優秀歌唱賞2回受賞を誇る。また社会貢献事業にも熱心で30年前から盲導犬育成に取り組み、今年の2頭を加え計45頭を寄贈している。

40周年を指で示す中村

 喜寿が近づいても依然元気な秘けつについて「スポーツジムでトレーニングしています。時には行くのがシンドイ日もあるけど、歌を続ける目標があるから頑張れる。元気で歌い続けられる限り、頑張りたい」と指で40周年を示し意気軒高。

中村美律子の最新曲「人生万歳」CDジャケット


(畑山 博史)

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