全長2㍍超の大迫力! シン・ウルトラマン像にマニア熱狂 大阪城ホールで5月31日、6月1日

 大阪・関西万博開催時を中心に、国内外からの多くの来阪者に大阪の文化芸術を楽しんでもらおうと、5月31日と6月1日の両日「OSAKA INTERNATIONAL ART 2025」が大阪城ホールで開かれているが、「海洋堂高知」ギャラリーのブースでは、実物大身長2㍍で銅合金製体重230㌔ある〝シン・ウルトラマン〟が現れ、来場者を驚かせている。

シン・ウルトラマンの銅像と宮脇センム(右)と椿さん

 このイベントは、各国大使館・総領事館などの推薦・協力を得て集められた絵画、彫刻、造形などの展示作品をはじめ、内外の作品が一堂に集められ現代アートだけではなく、古美術、近代美術、工芸、そしてデジタルアートの販売も行う大阪文化芸術事業実行委主催の国際的アートフェア。

 シン・ウルトラマンだけでなくエヴァンゲリオン初号機の銅像は全長1・2㍍80㌔あり、いずれも精密な再現でここでは元アイドルでエヴァンゲリオン大好きな椿奈々さんがレイのコスプレで付き添い、マニアが列を作り撮影する一幕も。

エヴァンゲリオン初号機の銅像とレイのコスプレで人気の椿さん

 銅像作りはまず原型を作り、その上を砂型と呼ばれるもので覆い、中の原型を取り出してから溶けた銅を流し込み硬化してから取り出し、磨いて形を整える長い複雑な工程が必要だった。今回制作に携わった高知機型工業の北雅之社長の説明によると、展示の銅像はいずれも最新の3D制作技術で原型不要の短期制作が可能になった作品群。

さまざまな3D製銅像と北社長(右)

 椿さんや北社長と〝高知つながり〟で今回の原型作りにも協力した海洋堂高知社長の〝宮脇センム〟こと宮脇修一・大阪芸大教授は「僕たちの造形はガチャガチャに入る小さな物から次第に大型になり、キャラクターから美術品にまで広がってきた。銅は朽ちる事無く何百年の長期保存が可能な材質。床の間の置物からビル入り口のシンボルまでフィギュアの世界がどんどん広がっていることを体験して下さい」と話している。

 入場は一般有料、同伴の中学生以下は無料。

(畑山博史)

ブースには海洋堂が制作した大型の美少女フィギュアもいっぱい