通貨先物と小口の貴金属先物「ポケットゴールド100先物」「ポケットプラチナ100先物」の上場セレモニーが4月13日、大阪市中央区北浜の大阪取引所1階アトリウムで開かれた。市場関係者らが出席し、新商品の船出を祝った。
セレモニーの第一部では、代表取締役社長の多賀谷彰氏が新商品を紹介。続いて吉村洋文・大阪府知事と横山英幸・大阪市長からのビデオメッセージが上映され、日本商品先物振興協会会長の釼持宏昭氏による打鐘と、大阪の伝統的な手締め「大株締め(だいかぶじめ)」で上場を祝った。

多賀谷氏は新たに上場する貴金属先物2商品について、名称は一般公募で決まった「ポケットゴールド100先物」と「ポケットプラチナ100先物」と紹介。既存の金・白金の標準先物と比べて取引単位を小口化しており、「貴金属価格が歴史的な高水準にある中、個人投資家が参加しやすい設計にした」と説明した。
通貨先物の導入については、大阪取引所が扱う金融派生商品(デリバティブ)市場での海外投資家の取引比率が7〜8割に達している点に言及。「海外投資家は為替リスクを抱えており、同一市場でヘッジ(リスク回避)したい需要がある」と指摘した。今回の円建てによる通貨先物の導入により、「株価指数と商品取引、為替ヘッジが同一市場内でワンストップで完結できる」とし、これまで為替リスクを理由に参入を見合わせていた海外投資家の新規流入も期待されると述べた。
多賀谷氏はさらに、「新商品の導入を通じて国内デリバティブ市場を活性化し、大阪が目指す国際金融都市の実現に貢献したい」と強調。この日が昨年開幕した大阪・関西万博の開幕1周年にあたることにも触れ、「万博のレガシーを引き継ぎ、金融の面でも大阪の成長を後押ししていく」と意欲を示した。
吉村知事はビデオメッセージで円建ての通貨先物に注目し、「海外への認知度を高め、副首都構想も見据えながら大阪の成長につなげたい」と語った。横山市長も「投資家の期待が集まっており、大阪ひいては日本経済の発展に寄与する取り組みだ」と期待感を示し、大阪独自の金融都市づくりへの意欲を表明した。



