夜間365日体制で命守る 大阪にペット専門救急拠点が誕生

 大切な家族であるペットが夜中に突然体調を崩したら――。そんな飼い主の不安に応えようと2月1日、大阪メトロ新深江駅近くに「大阪夜間ペットクリニック」が開院した。院長は、これまで8000件以上の緊急症例に向き合ってきた岡本尭道さん。

 岡本院長は以前、大阪動物医療センターで約3年間、夜間診療の責任者を務めた。命に直結する症例を数多く経験し、「夜は昼間と全く違う。助けている実感が大きい」と語る。夜間診療に特化したのも、その強いやりがいからだ。

 診療対象は犬と猫。午後8時から翌午前4時まで(最終受付は午前3時)、365日体制で受け入れる。誤食による処置や緊急手術、帝王切開、交通事故など対応は多岐にわたる。2022年には、交通事故で脳に損傷を負い立てなくなったトイプードルを1週間の集中治療で回復に導いた実績もある。「経験数が判断の精度を高める」と自負する。

 診療で重視するのは丁寧な説明。病状や治療の選択肢、費用まで時間をかけて伝える。「自分が飼い主ならどう説明してほしいかを常に考える」。自身も保護猫3匹を飼う立場から、飼い主の不安に寄り添う姿勢を貫く。

 「迷ったら、まずは電話を。来院すべきか、朝まで待てるかを一緒に判断します」と呼びかける。大阪市内で夜間救急に対応する動物病院は限られており、遠方からの来院もある。深夜にともる灯が、小さな命と家族を支えている。

 診療時間は午後8時~翌朝4時(最終受付は午後3時)で、年中無休。

【取材協力】大阪夜間ペットクリニック(むらい動物病院併設)/大阪市東成区大今里南6―2―6/電話06(4306)4390

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