【シニアの職場拝見】同い年だから通じ合う「心の伴走者」

 「人生100年時代」―。健康寿命を延ばすには、地域社会や人と交流し、生きがいを持って暮らすことが重要だ。60歳以上のシニア世代がいきいきと働ける機会を提供する、門真市シルバー人材センターの会員を取材した。

 門真市シルバー人材センターの訪問介護事業所「ささエール」。森本照子さん(70)は数年前に会員登録を済ませていたが、本格的にヘルパー活動を始めたのは昨年春からだ。母の介護のために資格を取得したが、仕事は運送会社の営業事務として65歳の定年まで勤め上げた。退職後しばらくして、「幸いまだ元気だし、何か仕事をしてみようかな」と一念発起。現在は週に1度、生活援助で利用者の津村彰枝さん宅を訪れている。

津村さん宅で生活援助を行う森本さん

 取材に訪れた日、森本さんは洗面器を丁寧に磨いていた。「足が悪くて自分ではできへんから助かるわ」と津村さん。実は二人は同い年。「流行りの歌も昔話も合う。なんでも知ってくれてるし、この人がいないとあかん」と津村さんは全幅の信頼を寄せる。

 一人暮らしの津村さんにとって、森本さんとの買い物や会話は生活の張り合いだ。その言葉に森本さんも「お話できるのが楽しいし、友達のような感覚」と顔をほころばせる。一方で、ヘルパーとしての視点も忘れない。「なるべく一人で頑張って生活できるように支援できたら、という思いで接しています」と、自立を支えるプロの顔ものぞかせた。

同い年で息もぴったりな森本さん(写真左)と津村さん

 「無理せず、長続きするように」。そう語る森本さんは、自身のペースを大切にしながら活動を続けている。事務職で培った丁寧さと持ち前の明るさで、利用者の心を温かく照らしている。

<取材協力>公益社団法人 門真市シルバー人材センター/門真市柳町11-2/電話06(6905)5911

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