創建×大阪セキュリティサービス、新サービス発表会 リフォームとホームセキュリティで暮らしの安心を

創建の吉村卓也社長(左)と、長年にわたり関西エリアで防犯事業を展開してきた大阪セキュリティサービスの事業責任者

 タレントで美容家のIKKOさんが出演するテレビCM「創建ペイント」でおなじみの「創建」と、大阪ガスグループの警備会社「大阪セキュリティサービス」の合同記者発表会が30日、大阪市内で開催された。今回の発表会では、両社が協業し、新たにスタートする住宅リフォームとホームセキュリティを組み合わせた新サービスについて説明が行われた。

 冒頭、創建の吉村卓也社長が登壇し、同社のこれまでの一戸建てとマンション事業から、ペイント事業までの展開を紹介。ペイント事業は国の内窓補助金とセットに展開したこともあり、2023年9月のスタートから2年で1000件を超える施工となった。加えて内窓のほか、給湯器や玄関ドア、システムキッチン、ユニットバスなどと顧客からのリフォーム需要が広がり、31日から正式に「創建リフォーム」事業としてスタートする。

 また同日に犯罪心理学者の出口保行氏が最近の住宅侵入や窃盗の犯罪傾向を解説。2009年~22年までは減少傾向だったが、23年から一転して増加。主な理由の一つに、闇バイト強盗による住宅侵入の増加が挙げられた。こうした防犯意識の高まりを受けて、単なるリフォームだけではなく、住宅の安全性を高めるためのサービスが必要と訴えた。

 大阪セキュリティサービスは、設立から約40年、従業員約800人を抱え、大阪ガスのLNG基地の警備から、マンション・商業施設の常駐警備、高齢者の見守りサービスなど、幅広い業務を展開。機械警備による駆けつけサービスや、ステーション24によるガスメーターの異常検知など、多様なノウハウを有する。

 今回の協業では、創建が提供するリフォームの一環として、ホームセキュリティシステム「アイルス」を導入。窓やドアにセンサーを設置し、異常が検知されると同サービスのコントロールセンターへ即時通報される仕組みだ。必要に応じて警備員が現場へ急行する。

 記者発表会では、同サービスの導入キャンペーンとして、通常税込み26・4万円かかる「アイルス」の初期工事費を無料にする特典も発表された。まずは300世帯の受注を目指す。

 吉村社長は「日本の住宅は築20年以上の物件も多く、加えて白昼堂々と行われる闇バイト強盗による住宅侵入など、昔の防犯だけでは不十分。今回の協業を通じ、住まいのリフォームとともに家族の安心も一緒に提供したい」と締めくくった。

 この「リフォーム+セキュリティ」モデルは、今後の高齢化社会や治安意識の変化に対応する新たな住まいのあり方として注目されそうだ。