甘い香りが漂って来そうなチョコレートのアフタヌーンティーではなく、本格的なチョコレートを使用しつつも、セイボリーなどでバランスを取り、甘味と塩味やフルーツの酸味などをトータルコーディネート。そんなアフタヌーンティーを楽しめるのが、グランドプリンスホテル大阪ベイのコーヒー&スイーツ「ロビーラウンジ」が提供する「プレミアムショコラシティ&スイーツブッフェ」。

ペストリーのシニア料理長を務める大内浩司さんは「チョコレートのアフタヌーンティーでも、チョコが目立ち過ぎないように配慮した内容で構成した」という。
チョコレート本来の味を楽しむために良質のチョコレートは使用していても、組み合わせるものの特徴を活かして全体を演出している。
セイボリーには、チキンやベーコン、オリーブ、ポテト、キウイにトマトなどが使われていて、それぞれの味をしっかり主張。チョコを軸にしたスイーツと対照的な存在としてバランス良く全体が調和している。
大内さんが最も創造力を駆使したのがヴァローナチョコレートピスタチオタルト。創業100年を超えるフランスの老舗チョコレートブランド「ヴァローナ」のチョコレートを使用し、ダークチョコやミルクチョコレートムースにピスタチオのプラリネなどを積み重ねた。複数の甘さにほろ苦さもあり、クランチーでいてとろける口当たりもある贅沢なスイーツに仕上げている。これ一つでも充分にスイーツメニューとして提供しても遜色ない完成度だ。

別途提供されるパフェは、ベリームースに加えてベリーの実やカシスオレンジのジュレ、ココアのクランブルやラベンダーが香るホワイトチョコのアイスと生クリーム、そしてビターチョコレートなどがにぎやかにデコレートされている。冷やっとしたアイスで口の中をシメて、カシスオレンジやベリーのさっぱり感がチョコのまったりした甘さを中和してくれる。よく考えられた階層の積み重ねの勝利と言えそう。
この段階で、かなり満足なのだが、スイーツブッフェも用意されている。ブッフェを提供するのは大阪人にアピールするため。大阪人の気質に狙いを絞って満足するまで食べてもらおうということ。
「実際に食べ放題メニューを食べすぎて、肝心のスタンドの方を残してしまう人もいる。しかし、メインはスタンドにあるチョコレートスイーツなので、そこは欲張らずにメインメニューを満喫してほしい」と大内さんは心の声を吐露してくれた。
レストラン彩
5月10日(土)~2025年6月29日(日) 土・日・祝 開催
2部制 12:00~14:00/15:00~17:00
大阪市住之江区南港北1-13-11
グランドプリンスホテル大阪ベイ
1階 コーヒー&スイーツ「ロビーラウンジ」
【料金】大人5800円
子ども(6~12歳)3480円