シャトーブリアンが7千円台!? 〝肉眼〟で仕入れに挑む 飛騨牛焼き肉の名店が大阪進出

 岐阜発の人気焼き肉店「飛騨牛一頭家 馬喰一代(ばくろいちだい)」が大阪駅直結のKITTE大阪にオープンして2カ月が経ち、グルメファンの注目が集まっている。同店は飛騨牛・ブランド和牛を武器に、東海地方から初の関西進出を果たしている。

 メニューは「飛騨牛『最とび』肉厚極上ヒレ」(4730円)や「極上タン厚切り大判焼」(3190円)などが並び、中でもホテルで1万5000円以上するような肉を7920円で提供する「飛騨牛『最とび』極上シャトーブリアン 厚切り大判焼(130㌘)」が人気だ。

 こうした〝高品質かつ手頃な価格〟を実現する背景には、仕入れにかける執念がある。多くの業者が紙面のデータだけで仕入れを行うなか、同社社長は自ら牛のセリ場に足を運び、懐中電灯を手に冷蔵庫内を2〜3時間かけて歩き回る。肉の色艶や脂の入り方などを自分の目で確かめ、納得したものだけを買い付けるのが流儀だ。

 フレンチ出身の深尾奨太副社長は「部位によって最適な火入れを見極め、育て方や生産者ごとの個性も把握しています。焼き肉に真剣に向き合い続ける中で得た知見が、馬喰一代の味を支えています」と胸を張る。

 飛騨牛の真価を、大阪の食の激戦区でどう発揮するか。馬喰一代の挑戦が始まった。

■飛騨牛一頭家 馬喰一代/大阪市北区梅田三丁目2番2号 KITTE大阪5階