四万十の栗スイーツ専門店「四万十ドラマ」、阪神梅田に初出店 栗の魅力で地域振興

 高知県四万十町の栗を使ったスイーツ専門店「四万十ドラマ」が、10月15日に大阪市北区の阪神百貨店梅田本店の地下1階「阪神食品館」にオープンする。関西圏では初の常設店舗となり、四万十の恵みを生かした栗スイーツを展開する。

 看板商品は、栗と砂糖だけで仕上げたペーストを1ミリの極細で絞った「しまんとプルミエモンブラン」(税込1,080円)。無糖の生クリームと渋皮煮を合わせ、甘さ控えめながら栗の濃厚な味わいが楽しめる一品だ。また、新作の「くりもち」は、柔らかな栗あんで餅を包み込んだ和菓子。食感の対比とボリューム感が特徴で、土産にも向くという。

 かつて年間500トン以上の収穫があった四万十の栗は、農家の高齢化や担い手不足で現在は約30トンにまで減少。地域産業の存続に危機感を抱いた同社はブランド化に取り組み、栗の植樹活動や加工品開発を進めてきた。今回の出店は、栗の魅力を広く知ってもらい、地域振興につなげる狙いがある。

 オープンを記念し、15日から31日まで数量限定で「祝オープン記念セット」を販売。複数の商品を少しずつ味わえる内容で、同社は「土佐のおきゃく(宴席)の心意気を込めた」と説明する。

 営業時間は午前10時から午後8時まで。四万十川流域の自然と人が育んだ味を、大阪の中心地で楽しめる機会となりそうだ。

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