生成AIやごみ箱問題など 中学生が市長に提言

 守口市役所内の議場で昨年12月26日、「守口こども議会」が開催された。市内の中学生15人が議員役となり、瀬野憲一市長や西田久美市議会議長との質疑に挑んだ。守口ロータリークラブが主催し、将来のまちづくりを担う生徒らが、次世代の地域社会や市政に理解を深めることを目指した取り組み。

議会に参加した中学生と瀬野市長(下段右から5人目)らによる記念撮影
議会に参加した中学生と瀬野市長(下段右から5人目)らによる記念撮影

 「公園のごみ箱減少」に関する議論で大久保中学2年の杉木佑太さんは、日常生活で感じる不便さを訴え「ごみ箱を増やすことで、ポイ捨てが減り環境美化につながる」と提案した。

 「公園でのボール遊び」で梶中学2年の平沼楓さんは、「明確な禁止看板の設置と、ボール遊びをしてもよい場所には防護ネットを設置して欲しい」などと要望した。 「生成AIの活用」では教育現場での使用や、プライバシー問題が議論された。市長はAI導入の指針を示し、どのような場合に利用するかなどのルール作り、セキュリティ対策を行っていくなど教育現場への導入の可能性について議論を深めた。

 ほかにも「小中連携校の跡地利用」「公共交通の改善」などを通じて、中学生らは「市の政策に影響を与えることを学んだ。地域社会への責任感を感じた」と話した。