大阪府の吉村洋文知事は1月6日、年頭のあいさつで2025年大阪・関西万博の成功に向けた意気込みを語った。「今年は歴史的な転換点となる万博イヤー。我々自身も楽しみながら緊張感を持って取り組むことが大切だ」と職員に呼びかけた。
あいさつは、府議会議場で課長級以上の職員約80人を前に行われ、その内容は庁内放送でも共有された。吉村知事は「万博を一過性のイベントに終わらせず、レガシー(遺産)として次世代につなげることが重要」と述べ、閉幕後も大阪の持続的な発展を目指す姿勢を強調した。
また、「うめきた2期の街開きや統合型リゾート(IR)の準備工事が進む中、新たな成長戦略を描く必要がある。日本の成長をけん引する大都市・大阪を築き上げていきたい」と万博後の展望も語った。
最後に、「55年ぶりの万博に携われることは一生に一度の経験。これをチャンスととらえ、大阪府庁全体で万博を成功に導いてほしい」と締めくくり、職員たちに奮起を促した。
万博をめぐっては、前売券販売の進捗が課題となる中、大阪府としても成功に向けた取り組みが本格化していく見込みだ。