【全国選抜小学生プログラミング大会】大阪代表の津村さんが「優秀賞」受賞 「SNSトラブル」が題材

全国から46組が出場 品川インターシティホールで開催

 独自の発想とプログラムで制作したアプリなどを発表する「2025年度全国選抜小学生プログラミング大会」が7日、品川インターシティホール(東京都港区港南2丁目15−4)で開かれた。

 大阪代表の津村優成さん(大阪市立長居小学校6年)は、昨年に続き2度目の全国大会出場。発表した「SNS PATROLLER」が「優秀賞」を受賞した。グランプリには岡山県の山下桃子さん(岡山市立江西小6年)の「KIGO – ろう者と健常者の間の心理的な壁を越える装置 -」、準グランプリには、福島県の結城希和子さん(郡山ザベリオ学園小6年)の「くまっぷ」が選ばれた。

 津村さんの「SNS PATROLLER」は、自身がSNSを使い始めた中で友人との会話トラブルを経験したことから着想を得たゲームで、悪意のあるメッセージをタップでたたいて消す仕組み。当日のプレゼンでは、制作準備段階で消費者庁のデータを調べたり、制作にUnity(※)や生成AIを使用したことなど、こだわりを語った。
※スマホゲーム等で使用されるゲームエンジンで、人気ゲーム「ポケモンGO」「原神」などの制作にも使用されている

発表中の大阪代表・津村さん(記者撮影)
発表中の大阪代表・津村さん(共同通信社提供)

 全国大会での発表を終えて、津村さんは「去年よりもいい出来だった。最善を尽くせた」と語った。前日もプレゼンや質疑応答の練習をしたという。また今後の展望として「『SNS PATROLLER』の“チャプター2”を作りたい。今回は友人間での会話のトラブルを題材にしたけれど、次回は詐欺やデマをテーマにして作りたい」と意気込んだ。

発表を終えた後の津村さん。大会には、ゲーム内で使用したオリジナルキャラクターをプリントしたパーカーを着用(記者撮影)

 グランプリの山下さんが発表した「KIGO – ろう者と健常者の間の心理的な壁を越える装置 -」は、季節に関する音を機械が聞き取り、耳の聞こえない人に視覚情報として伝えることで、その音が聞こえる人と季節感を共有できる、という装置。審査委員長で未来教育デザイン代表の平井総一郎さんは「『季節』という情緒をプログラミングを使って共有するという、アナログとデジタルの両方の良さを生かした作品」と評価した。

 大会は共同通信社と、加盟する新聞社でつくる全国新聞社事業協議会が主催。テーマは「みんなのみらい」で全国から1402組と過去最高数の応募があり、地方大会を勝ち抜いた46組が出場した。

 また、大会前日にはプレイベントとして生成AIについての講義や出場者同士の名刺交換会、また当日の大会中には、発表の合間のミニイベントとして、早稲田大学クイズ研究会によるミニクイズ大会が催された。全員参加の4択クイズや代表者による早押しクイズが行われた。ただ発表するだけでなく、プログラミングが好きな子どもたち同士が交流し、今後のモチベーションを高めるための場にもなった。

前日プレイベントで行われた、出場者同士の名刺交換会(記者撮影)
ミニクイズ大会の様子(記者撮影)
全国大会出場者らと審査員による記念撮影(記者撮影)

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