全編を瀬戸内に浮かぶ兵庫県の淡路島でロケをした映画「種まく旅人〜醪(もろみ)のささやき〜」のロケ地巡り日帰りツアー『映画の行間を旅するin淡路島』がこのほど関係者を招きお披露目された。

島内唯一残る映画館「洲本オリオン」で実際に同作を鑑賞後、映画の主な舞台となった島内の蔵元「千年一酒造」や居酒屋「甍(いらか)」、道の駅「あわじ」、歓楽街「弁天銀座」などを回るプランで、昼食は島内で採れた地産地消の味を網羅したお弁当を楽しむ計画。

映画は地域興しを目的に2012年から始まった「種まく旅人」シリーズの第5作目。第2作「くにうみの郷」(2015年公開、主演・栗山千明)で、同島を舞台にタマネギ農家とノリ漁師をテーマにメガホンを執った篠原哲雄監督(09年「真夏のオリオン」など)が島の魅力に魅せられ、島内に残る小規模な造り酒屋の再生をテーマに再び製作。菊川怜が主人公の農水省官僚役、上司に永島敏行、蔵元4代目社長に升毅らが出演。今年10月に全国公開される。

15年ぶり映画出演の菊川は「大好きな日本酒など島のおいしい食べ物と自然に囲まれての撮影は楽しかった。その魅力を皆さんにお伝えできれば」と話し、特に印象に残る食べ物として地元産のタマネギと鶏卵、米粉で作ったB級グルメ「たまらん焼」(1枚300円)を挙げる通ぶり。篠原監督は「前作製作時に今回の舞台となった千年一酒造の存在を知り〝伝統を感じさせる風情〟に引かれた。風景の自然描写も素晴らしく〝いつかこの島で再び映画を〟と思っていた」とのほれ込みよう。

淡路島は1998年「神戸淡路鳴門自動車道」が全通、3本の本四架橋の関西地方からのメインとして「明石海峡大橋」の利用台数は24年度で1日4万5000台と高い水準。しかし自動車道パーキングエリアやインター近くの道の駅などで終始する観光客が大半で、島内3市の市街地や観光地に立ち寄る人はまだ少数。
ツアー計画を企画している下高原啓人・体験IPプロデューサーは「10月の映画公開に合わせ、神戸市内最寄り駅から日帰りツアーとして催行できるようプラン整備中」と話している。
詳しくは「映画の行間を旅するin淡路島」HPを検索。
(畑山 博史)
