桂文枝、83歳誕生日に60周年独演会 高熱乗り越え創作落語3席熱演

 83歳誕生日の桂文枝独演会〜落語家60年目のハレ舞台〜が満席のNGKで行われた。
 前日まで39度近い発熱が続き、実施が危ぶまれたが解熱注射を打って舞台に上がった文枝は、予定通り代名詞の創作落語3題を口演、盛んな拍手を浴びた。

元気な表情で高座を務める文枝


 初期の1970年代に作った「にぎやか寿司」から始まり、今世紀に入ってすぐの「じいちゃんホスト」で中入りに。後半トリはAI技術を取り入れた最新作「AI(愛)からはじまる…」と60年の歴史を振り返る内容。最後に一礼すると降りてくるどんちょうを止めあいさつ。「前日まで熱でリハーサルにも出られず病院にいました。3本目はさすがにちょっと疲れて、良いできではなかったかも知れません。でも皆様のおかげで最後まで頑張れました」と涙声になり、目頭を押さえ感極まる一幕も。

無事に独演会を終え、思わず涙した文枝


 ゲストには〝昭和のテレビ笑芸〟全盛時代に、文枝と共に吉本興業の屋台骨を支えたザ・ぼんちとオール阪神・巨人が登場。漫才1席ずつを演じた後、「(当時の)三枝さんがいなかったら、大阪の漫才・落語は育たなかった」(里見まさと)、「どっちもアマチュア時代からの付き合いで長いね」(オール巨人)と思い出話しに花が咲いた。

ザ・ぼんちと思い出を語る文枝(左)
オール阪神・巨人と語り合う文枝(左)


 文枝は既に旭日小綬章や紫綬褒章をはじめ文化庁芸術祭大賞2回と数々の顕彰を受けているが、吉本では西川きよしの文化功労者、京山幸枝若の人間国宝に続く存在として注目されている。

(畑山 博史)

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