前ジャニーズ事務所の「STARTO ENTERTAINMENT」創業者の起業家、福田淳(61)が初のビジネス書『結局、熱狂できる人がうまくいく。』(PHP研究所)の出版を記念したトークイベントを大阪で開催。本のタイトルから〝熱狂〟をテーマに前吉本興業会長で来春開校する通信制「雨ニモマケズ高」初代校長に就任予定の大崎洋(73)と対談した。

まず芸能界や放送業界の現状について、福田は「ジャニーズやフジテレビ問題で一気に世代交代して過去の成功体験持つ人が業界を去り、日本の太平洋戦争終戦直後と同じ状況。米国はたかだか250年の歴史しかないからSFファンタジーに頼るけど、日本には長い歴史の蓄積がある。テレビ局とレコード会社が衰退して、エンタメ業界はそれに代わる新たな枠組みが必要。もう一度金と人を掛けられればよいソフトはできる」と自信を示す。大崎は「東京は米ニューヨークの真似。大阪は東京を見て〝真似のマネ〟をしている。それではダメ。インバウンド客がなぜ東京ではなく関西を訪れるか教えてもらわないと 」と、既存メディアの弱体化で東京集約に拍車が掛かるテレビや新聞の現状を批判。

そのエンタメ業界の現状について福田は「日本のアニメは産業としても国際的に自動車業界をしのぐ勢いがある。日本はアイドル好きでしかも同じ人やグループが長く愛されるから、そこに競争原理が働くのはよいこと」と見ており、大崎は「元々テレビ局とレコード会社は銀行みたいなもの。若者を抱えて育て、もうかるようにし投資した資金を回収する。その場合、人の感覚は大事。例えば阪神タイガースの情報を全てAIに読み込ませて記事を書かせても、日々帯同しているトラ番記者と同じ物は書けないと思う」と分析。生成AIと人間との付き合い方について、大崎は「ここ数年でAIは世界を変えるのでは? 今や若者はAIに〝人間らしさ〟を求めている。でもサーカス見るとワクワクするのは全員がリアルな人間だからで、AIだけで代わりはできない」と分析。福田は「新入社員に一度AIを全面禁止してみるのも手だね。AIHは人を超えそうで超えないと思うから」と賛意を示した。


(畑山 博史)
