【自分の心と向き合うレッスン】 〜ココロを整える〜
コミュニケーションライター/黄本恵子

●ちょっとした出来事ですぐ落ち込んでしまう
●気持ちの切り替えがなかなかできない
●ネガティブに考えすぎてしんどくなることが多い
●自分に自信が持てず、何をやってもうまくいかない
そんな悩みを抱えていませんか? 「今年こそはそんな自分を変えて、新しい一歩を踏み出したい」と思っている人もいるかもしれません。とはいえ、長年の思考のクセは、気合いや強い決意だけではなかなか変えられないものです。
実は、日々の感じ方を少しずつ整えていく、シンプルな方法があります。それは、『スリー・グッド・シングス』というワークです。アメリカの心理学者、マーティン・セリグマン博士によって提唱されました。
やり方はとってもカンタン。一日の終わりに、その日に起こった良いことを、ノートに三つ書き出すだけです。私は『良いことノート』と呼んで取り組んでいます。
(例)
・かわいいネコを見かけた
・電車が思ったより空いていた
・同僚との雑談でウケた
人の心はどうしてもネガティブな方に向きやすい傾向があります。ストレスの多い現代社会ではその傾向が強まり、気づかないうちに心に大きな負担をかけてしまうことが少なくありません。
日々の出来事の中で、良かったことに目を向けて書き出すという行為は、幸せに気づくきっかけをつくり、心を整えていく助けになると考えられています。
良いことノートを続けていくうちに、「足りないもの」ではなく「すでにあるもの」に自然と目が向く自分に気づくでしょう。その結果、落ち込む時間が短くなったり、気持ちを立て直しやすくなったりする人も少なくありません。
自分の良い面にも気づきやすくなるので、自信を持って過ごせる日が次第に多くなっていきます。
また、人の良い面にも気づきやすくなります。
「この人、こんな優しさもあったんだ」「意外と助けてもらっているな」
そんな気づきが増えると、人間関係も自然と楽になり、コミュニケーションがスムーズにいくことも多くなります。
私が『良いことノート』に初めて取り組んだのは、20年ほど前でした。仕事や人間関係のストレスが大きく、とてもしんどい時期でした。最初は三つ書くのも大変でしたが、3カ月続けると、十個ぐらいすぐにスラスラと書けるようになりました。そのうち、以前と比べて気持ちの切り替えが早くなり、仕事でも人間関係でもストレスを感じにくくなっている自分に気づきました。今、毎日を穏やかに楽しく過ごせているのは、良いことノートの習慣のおかげだと実感しています。
小さな積み重ねは思っている以上に、心に大きな影響を与えてくれます。『良いことノート』は「自分を変えたい」と思ったときに、最もおすすめしたい、シンプルで誰もが取り組みやすい習慣です。1カ月、3カ月、1年と続けていくうちに、これまでの自分との違いを、自然と感じられるようになるでしょう。
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大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。
