〝見方〟が増えると〝味方〟が増える

【自分の心と向き合うレッスン】

人間関係コラムニスト/黄本恵子

 他人の短所や欠点って、よく目につくものですよね。一緒に仕事するメンバーや家族など、関係性が近い相手だと「なんとか変わってほしい」「変えたい」という思いも芽生えるものでしょう。
 しかし、この場合、相手を変えようとするよりも、自分の〝見方〟を増やした方が、ストレスをためずに、心地良い関係性を築くことができるようです。
 物事には、必ず二つ以上の見方があります。短所や欠点も同じです。見方が増えれば、意味するものもガラリと変わることがあります。
 物事を見る枠組みを変えて、問題や状況に新しい視点を与えることを、心理学の技術で『リフレーミング』と言います。
 物事の見方が増えると、それまで嫌な気持ちを抱いていた相手の欠点や特徴が、貴重な能力や魅力のひとつであることに気づきます。そして、生かし方もわかるようになります。
 経営者や管理職など人を指導する立場にいる人は、より部下に合った仕事や役割を与えることができるでしょう。
 会社員の人は、会社や上司に対するストレスが減るのではないでしょうか。子育て中の人は、落ち着いた気持ちで子どもを見守ることができるようになるかもしれません。カップルや夫婦なら、ケンカを減らし、より仲良しな関係を築くことができそうです。
 実際に、短所や欠点をリフレーミングしてみましょう。

自分の短所や欠点も変えられる

 中には、「自分の短所や欠点が気になって仕方がない」という人もいるでしょう。
 この場合、「他人から短所や欠点を指摘されて、傷ついたことがきっかけで、その部分が気になりだした」という人が少なくありません。ですが、それは、〝あなたの問題〟というよりも、相手自身の価値観や余裕のなさが反映された言葉である可能性がとても高いのです。つまりは、〝相手側の問題〟です。
 他人の評価も、あくまで偏った一つの見方にすぎません。そのことに気づけば、必要以上に自分を責めずにいられます。また、他人との関わり方にも余裕が生まれ、人間関係のストレスが軽くなります。
 見方が増えると、自分も他人も味方につけることができます。他人もしくは自分の短所や欠点が気になることが多いときは、見方を増やす『リフレーミング』にチャレンジしてみてください。

黄本恵子(きもと けいこ)
大阪市出身。1980年生まれ。関西大学社会学部卒業。心理学について学びを深め、人間関係に悩む人々のカウンセリング業務に従事。その経験を活かし、家族間や男女間のコミュニケーションについての記事を大手WEBマガジンにて執筆。ビジネス書の編集・執筆協力にも多数携わる。米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー。
〈メディア出演〉ニュース番組『新・情報7daysニュースキャスター』に出演。「高齢者の親に免許返納を促す伝え方」についての記事が反響を呼び、取材を受ける。朝の情報番組『ビビット』に出演。「2歳児ができること」について紹介した記事が取り上げられる。
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